カレントテラピー 36-9 サンプル

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カレントテラピー 36-9 サンプル

Current Therapy 2018 Vol.36 No.9 61893ドセタキセル群で4.0カ月,ハザード比0.95(95%信頼区間:0.82-1.10),p=0.49と差はみられなかったが,奏効期間は中央値でアテゾリズマブ群16.3カ月,ドセタキセル群6.2カ月,ハザード比0.34(95%信頼区間:0.21-0.55),p<0.0001とアテゾリズマブ群で有意に長かった.奏効率はアテゾリズマブ群で14%,ドセタキセル群で13%であった.Grade3以上の有害事象に関しては,アテゾリズマブ群で37%,ドセタキセル群で54%に認められ,有害事象による治療中止はアテゾリズマブ群で8%,ドセタキセル群で19%であった.安全性解析集団609例のうち6例(1%)において肺臓炎が確認され,Grade3以上の肺臓炎が4例(<1%)において認められた.既治療NSCLCを対象とした4つの第Ⅲ相試験1)~5)の試験デザイン(図1)と結果(表1,表2)を見るに,現時点では3つのPD -(L)1阻害薬の間に治療効果とニボルマブCheckMate 017*/CheckMate 057**ペムブロリズマブ*** アテゾリズマブ1)PD-L1陰性PD-L1陽性PD-L1陰性PD-L1陽性PD-L1陰性PD-L1陽性奏効率(%) 17/9 18/31 - 18 7.7 18無増悪生存期間中央値(月)NotreportedNotreported- 3.9 2.4**** 2.8生存期間中央値(月)8.7/10.4 9.3/17.2 - 10.4 12.6 15.7表1各試験におけるの治療効果の違い*:J Clin Oncol 33(15_suppl): 8009, 2015より抜粋引用.**:J Clin Oncol 33(18_suppl): LBA109. 2015より抜粋引用.***:参考文献4)よりペムブロリズマブ2mg/kg群のデータを抜粋引用.****:参考文献5)より抜粋引用.ニボルマブ2)-CheckMate 017-ニボルマブ3)-CheckMate 057-ペムブロリズマブ4)-KEYNOTE 010-アテゾリズマブ1)-OAKAllGrade 58% 69% 63% 64%Grade≧3 7% 10% 13% 15%肺臓炎All Grade5% Not reported 5% 1%肺臓炎Grade≧30% Not reported 2% <1%表2各試験における治療関連有害事象の頻度既治療NSCLCニボルマブドセタキセル既治療NSCLCPD-L1≧1%ペムブロリズマブドセタキセル既治療NSCLCアテゾリズマブドセタキセルCheckMate 0172)CheckMate 0573)KEYNOTE 0104)OAK1)図1CheckMate 017試験,CheckMate 057試験,KEYNOTE 010試験,OAK試験の試験デザイン