カレントテラピー 36-12 サンプル page 10/28
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カレントテラピー 36-12 サンプル
Current Therapy 2018 Vol.36 No.12 17遠隔医療の基礎1165北欧等では日本のような自由診療ではなく居住地により対応する医療機関が決められており,医療のためのIDは国民に割り振られていて診療情報は一つに管理されている.日本の地域医療連携では名寄せは,連携組織の窓口や申請を受けた病院でする場合,連携組織に申請して番号カードを与えられ,その番号で各医療機関から連携組織に連絡される方法が存在する.「おしどりネット」ではオンライン名寄せを行い,患者の提出する連携参加の申請書に各病院のID番号を記載することにしている(図5,6).申請を受けた病院がその情報をシステムに入力し,自院の番号を確参照の運用フロー認証サーバ大学病院のサーバ室県情報ハイウェー&VPN地域連携ポータル病院電子カルテ端末SBC病院電子カルテ病院電子カルテ病院電子カルテSS-MIX2患者名寄せDB PIX server病院電子カルテ端末SBCサーバXDS/XDS-I serversXDS/XDS-I ViewerSBCサーバXDS-GW, DICOM-GW病院毎共通IDパスワード患者ID② ③① ④⑤ ⑥⑦⑧⑨⑩(a)cHiroshi Kondoh, Division of Medical Informatics, Tottori University HospitalDICOMserver(b)(c)図6名寄せ2 参照時の業務フロー患者登録後は右端の点線部分でGWが(a)SS-MIX2サーバには数時間毎に,(b)DICOMサーバには夜間,新たな診療情報があれば,取得し,(c)XDS/XDS -Iサーバに追加保存している.参照時には①,②,③により利用者認証を行う.④,⑤,⑥で名寄せDBから各接続情報を得て,⑦旧接続病院,介護システムではSBCサーバ上の端末ソフトを起動し,直接に情報提供サーバにアクセスして当該患者の電子カルテ等にアクセスし,⑧操作により参照する.一方,⑨XDS/XDS -I系ではビューワにデータが送付され,PIXサーバにアクセスし,XDS/XDS -I系のレジストリ,レポジトリから情報を取得し,⑩操作参照する.⑩⑫ ⑬⑭患者さん登録の運用フロー→ 管理業務の分散化認証サーバ大学病院のサーバ室県情報ハイウェー/インターネット&VPN地域連携ポータル病院電子カルテ端末SBC病院電子カルテ端末SBC病院電子カルテ病院電子カルテ病院電子カルテSS-MIX2患者名寄せDB PIX server病院電子カルテ端末SBCサーバXDS/XDS-I serversXDS/XDS-I ViewerSBCサーバXDS-GW, DICOM-GW② ③①⑥ ⑧ ⑦ ⑨④⑤⑪cHiroshi Kondoh, Division of Medical Informatics, Tottori University HospitalDICOMserver図5名寄せ1 患者登録時の業務フロー①,②,③により利用者認証を行う.④,⑤で名寄せDBに患者登録がされる.名寄せ依頼ボタンを押すと⑥,⑦の名寄せ依頼が発生したことを知らすメールが送付される.各病院の担当者がサーバにアクセスし,名寄せ依頼リストの患者情報を参照し,記載の患者IDから自院の電子カルテを開き,患者の同定を行い,⑧,⑨名寄せ確認を行うと名寄せが終了する.この情報は⑩のPIXサーバに送付され,⑪のGWが各病院のSS -MIX2サーバ,DICOMサーバからデータを取得し,XDS/XDS-Iサーバに統合IDで保存する.