カレントテラピー 36-10 サンプル

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Current Therapy 2018 Vol.36 No.10 59脆弱性骨折の外科的治療の問題点985a:受診時両股関節単純X線写真b:術後4カ月両股関節単純X線写真図4 著明な両股関節内転拘縮を有する右大腿骨転子下骨折83歳,女性.寝たきりで意思の疎通もとれない状態.受傷の詳細は不明.体向で右大腿部を痛がるため受診.右大腿骨転子下骨折を認める(a).両股関節ともに内転拘縮が著明で,手術牽引台の使用は不可能であった.術前に左股関節部で内転筋を切離した.右大腿骨転子下骨折は徒手的に整復し髄内釘を挿入した.術後より介護時痛も軽快し,術後4カ月で骨癒合が得られた(b).a:受傷時右下腿単純X線写真b:緊急手術後右下腿単純X線写真図5右下腿遠位端開放骨折88歳,女性.歩行中に車にはねられ受傷.救急搬送された.右下腿遠位外側に開放創があり開放骨折であった(a).緊急で髄内釘を挿入し,(b)リハビリテーションを行った.歩行時にはPTB装具をつけ全荷重歩行を許可した.骨癒合が得られ独歩となった.