カレントテラピー 35-9 サンプル

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Current Therapy 2017 Vol.35 No.9 35乳癌ゲノム医療の臨床展開849ER/PR/HER2/Ki67の解析において,マイクロアレイと免疫染色/FISHの陽性/陰性 判定一致率を検討したところ,ER一致率98.3%(59 / 60),PR一致率86.7%(52 / 60),HER 2一致率98.3%(59 / 60),Ki67一致率60.0%(36/60)であった.155 GCの解析において,155 GCがhigh -chemosensitivityと判定した症例は,Ki67陽性群とluminalB群に有意に多く,histological grade 3群,PR陰性群に多い傾向を認めた.将来的にはCEL file解析ソフトによるER/PR/HER2/Ki67判定結果を免疫染色/FISH判定結果と比較し,臨床的意義が同等であることが示されれば,マイクロアレイによるER/PR/HER2/Ki67の中央判定が全国統一規格で実現する可能性もある.一致率の低いKi67に関しては,マイクロアレイ判定と免疫染色判定のいずれが臨床的に有用かを検証する必要があると思われた.将来的にはこの解析ソフトに,ER陰性乳癌にも対応したNAC感受性予測法23GC6)や,腋窩LN転移予測法GNI 7)等の追加搭載も可能である.このようにCurebestR 95GCは単なる再発予後予測法にとどまらず,高い拡張性とマイクロアレイデータベースを構築し得る将来性をコンセプトとして開発された.Ⅱ 将来の展望筆者が個人的に想定する未来医療とは以下の通りである.・術前生検/手術サンプルから,マイクロアレイ「CELfile」を作成し解析ソフトを用いて,再発予測法95GC,各種薬剤感受性予測法23GC/155GC,sub54,000gene points図3CurebestR 95 GC Breast検査結果とCEL file 入りDATA CD0.300.0 0.2 0.45y-Rec %0.6 0.8 1.020 40 60 800.0 0.1 0.2BGA score 95GC scoreTraining Set(all)n=549 n=549-0.3 -0.2 -0.1non-rec(<5y)non-rec(>5y)rec(<5y)rec(>5y)0 20 40 60 80 100Estimated by Training. all図4Training setにおける95GC scoreと再発率の関係