カレントテラピー 35-7 サンプル

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12 Current Therapy 2017 Vol.35 No.7620代における痛風有病率は,男性においては3%よりかなり高いものと考えられる.高尿酸血症の持続期間が長いほど,痛風発症リスクが高まることから,今後高齢化がさらに進むわが国においては,高齢の痛風患者が増加することが予想される.Ⅶ 無症候性高尿酸血症の治療状況欧米では,痛風を生じていない無症候性高尿酸血症に対しては,尿酸降下薬による治療は,効果のエビデンスがないことを理由に推奨されていない.一方,わが国では,2002年に発刊された『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第1版』より,尿酸降下薬を含めた治療方針が示されており,欧米とは対照的である.アロプリノールやベンズブロマロンについては,ガイドライン発刊前から,「高尿酸血症を伴う高血圧」が保険適用の対象となっており,フェブキソスタットでは高血圧に限定せず「高尿酸血症」が対象となっている.実際に,レセプトデータベースによる検討では,痛風の病名がなく高尿酸血症のみの病名での尿酸降下薬の投与頻度は,痛風の病名による投与頻度よりも男性女性痛風での通院者率4(%)321020~24歳25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳65~69歳70~74歳75~79歳80~84歳85歳~図8痛風での性別年齢別通院者率(2013 年国民生活基礎調査)男性女性頻度5(%)4321020~24歳25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳図9 尿酸降下薬が処方されている痛風の性別年齢別頻度(2008 年レセプトデータベース)〔参考文献3)より引用〕男性女性頻度6754321020~24歳25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳(%)図10 尿酸降下薬が処方されている高尿酸血症(痛風を除く)の性別年齢別頻度(2008年レセプトデータベース)〔参考文献3)より引用〕