カレントテラピー 35-3 サンプル

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Current Therapy 2017 Vol.35 No.3 49心房細動のリズムコントロールとレートコントロール:最近の話題249ならない(表3)7).Naチャネル遮断薬では心収縮力の低下,QRS幅延長,β遮断薬では徐脈,気管支喘息,血圧低下が生じる可能性がある.仮に,Kチャネル遮断薬を使用した場合はQT時間延長(torsade depointesの発現),Caチャネル遮断薬を使用した場合は徐脈,心収縮力の低下を生じる可能性がある.また,腎機能障害のある患者に対して腎代謝/排泄型の薬剤,肝機能障害のある患者では肝代謝/排泄型の薬剤を使用してはならない.副作用が高頻度に発現する.腎代謝/排泄型の抗不整脈薬としては,Na/Kチャネル遮断薬ではピルシカイニド,フレカイニド,シベンゾリン,ジソピラミド,β遮断薬ではビソプロロール(50%)がある.肝代謝/排泄型の薬剤としては,Na/Kチャネル遮断薬ではアミオダロン,プロパフェノン,β遮断薬ではプロプラノロール,メトプロロールがある.妊婦においては,安全性が確立している抗不整脈薬はないので,基本的に使用してはならない.一般名商品名用法通常の用量pill-in-the-pocketNa チャネル遮断薬 アプリンジンアスペノン内服40 mg/ 日 分2 40 mg 1 回 プロカインアミドアミサリン内服1,500 mg/ 日 分3 1,500 mg 1 回 キニジンキニジン内服600 mg/ 日 分3 600 mg 1 回 プロパフェノンプロノン内服450(300)mg/ 日 分3 300 mg 1 回 ジソピラミドリスモダン内服300 mg/ 日 分2~3 300 mg 1 回 ピルメノールピメノール内服100~200 mg/ 日 分2 200 mg 1 回 シベンゾリンシベノール内服300~450 mg/ 日 分3 300 mg 1 回 ピルシカイニドサンリズム内服150~225 mg/ 日 分3 150 mg 1 回 フレカイニドタンボコール内服100~200 mg/ 日 分2 200 mg 1 回β遮断薬 プロプラノロールインデラル内服30 mg/ 日 分3 30 mg 1 回 メトプロロールセロケン内服60 mg/ 日 分3 60 mg 1 回 ビソプロロールメインテート内服2 . 5~5 mg/ 日 分1 5 mg 1 回表2Pill-in-the-pocketに使用される抗不整脈薬の種類と用量(初回は安全を期して2/3量でもいいかもしれない)表3 Pill-in-the-pocketに使用される抗不整脈薬の排泄経路と心電図変化および心外性の副作用抗不整脈薬主要排泄経路(%)肝機能障害腎機能障害Bil 2.0~ 心電図変化心外性の主な副作用3.0mg/dLBil>3.0mg/dLCr 1.3~2.0mg/dLCr>2.0mg/dL透析除去Naチャネル遮断薬 アプリンジン肝× × ● ● - QRS増大,QT延長肝障害 プロカインアミド腎(50~60) ▲ × ▲ ▲ + QRS増大,QT延長消化器症状,顆粒球減少 キニジン肝(80) ▲ × ▲ ▲ - QRS増大,QT延長中枢神経症状,消化器症状 プロパフェノン肝(90) ▲ × ● ▲ - QRS増大中枢神経症状 ジソピラミド腎(50~60) ▲ ▲ ▲ × - QT延長,QRS増大口渇,排尿困難 ピルメノール腎(60~70) ▲ ▲ ▲ × - QT延長,QRS増大口渇,排尿困難 シベンゾリン腎(70~80) ▲ ▲ ▲ × - QRS増大,QT延長低血糖 ピルシカイニド腎(95) ● ▲ × × + QRS増大消化器症状 フレカイニド腎(50~60) ● ▲ ▲ × - QRS増大,QT延長中枢神経症状β遮断薬 プロプラノロール肝× × ● ● - 徐脈,QT延長気管支喘息,血圧低下 メトプロロール肝× × ● ● - 徐脈,QT延長血圧低下 ビソプロロール腎(50) ● ▲ ▲ × - 徐脈,QT延長血圧低下●は使用可能,▲は慎重投与,×:禁忌,+:除去可能,-:除去不可,Bil:ビリルビン,Cr:クレアチニン.