カレントテラピー 35-3 サンプル

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Current Therapy 2017 Vol.35 No.3 47心房細動のリズムコントロールとレートコントロール:最近の話題247Naチャネル遮断Kチャネル遮断Caチャネル遮断β受容体遮断α受容体遮断M受容体遮断Ⅰ群(Naチャネル遮断薬) リドカイン○ メキシレチン○ アプリンジン● ○ ○ プロカインアミド● ○ キニジン● ○ ○ プロパフェノン● ○ ○ ジソピラミド■ ○ ○ ピルメノール■ ○ ○ シベンゾリン■ ○ ○ ○ ピルシカイニド■ フレカイニド■ ○Ⅱ群(β遮断薬) プロプラノロール○ ● メトプロロール● ビソプロロール■ ランジオロール■ カルベジロール○ ■ ○Ⅲ群(Kチャネル遮断薬) ニフェカラント● ソタロール● ● アミオダロン○ ■ ○ ○ ○Ⅳ群(Caチャネル遮断薬) ベラパミル○ ● ○ ジルチアゼム● ベプリジル○ ● ●表1Vaughan Williams分類(Ⅰ~Ⅳ群)とSicilianGambit分類で重視されたチャネルおよび受容体に対する作用の両方を考慮に入れた抗不整脈薬の独自の分類表■は●よりも,●は○よりも作用が強いことを示す.ベプリジルはKチャネル遮断薬に分類されることもある.0相(脱分極)1相2相3相4相心筋活動電位A B他の興奮波不応期コア興奮間隙リエントリー主に3相(K+の流出)を抑制し,心筋細胞の再分極時間を長くすることで不整脈を抑制する.0相(Na+の急速流入)を抑制し,心筋細胞の脱分極を弱めることで不整脈を抑制する.伝導速度を低下させ,興奮間隙を広げることで,他の興奮波がリエントリーの中心部に進入しやすくなり,コアが興奮することで不整脈が停止する.不応期を延長させ,興奮波そのものを大きくし,リエントリーの先端がリエントリーの尾端にぶつかることで不整脈が停止する.Naチャネル遮断薬Kチャネル遮断薬Naチャネル遮断薬Kチャネル遮断薬図2 Na チャネル遮断薬とK チャネル遮断薬の作用機転を解説したシェーマA:心筋細胞の活動電位に対する作用,B:リエントリーに対する作用