カレントテラピー 35-10 サンプル

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12 Current Therapy 2017 Vol.35 No.10920療計画では,訪問診療を実施している診療所・病院や在支診・在支病の数等を整備目標に掲げている.3)急変時の対応自宅での療養を希望していてもそれが実現できない理由として,急変時の対応に関する患者の不安や家族の負担への懸念が挙げられる.こうした不安や負担の軽減が,在宅での療養を継続するための重要な課題である.そのため,24時間いつでも往診や訪問看護の対応が可能な連携体制や,入院医療機関における円滑な受け入れといった後方支援体制の構築が求められている.患者の病状急変時に対応できるよう,在宅医療を担う病院・診療所は,入院機能を有する病院・診療所との円滑な連携による診療体制を確保し,在支病,有床診療所,在宅療養後方支援病院等においては,患者の病状が急変した際に,必要に応じて受け入れを行うこと,重症等で対応できない場合は,他の適切な医療機関と連携する体制を構築することが重要と考え,医療計画では,往診を実施している診療所・病院数や在宅療養後方支援病院等を整備目標に掲げている.4)看取り患者や家族のQOLの維持向上を図りつつ療養生活を支えるとともに,患者や家族が希望した場合には,自宅で最期を迎えることを可能にする医療および介護体制の構築が求められている.また,高齢化の進展に伴い,介護施設等で最期を迎える者が増えていることから,在宅医療に係る機関が介護施設等による看取りを必要に応じて支援することが求められる.住み慣れた自宅や介護施設等,患者が望む場所での看取りを行うことができる体制を確保するために,在宅医療に係る機関は,人生の最終段階に出現する症状に対する患者や家族の不安を解消し,患者が望む場所での看取りを行うことができる体制を構築し,また,入院医療機関には,在宅医療に係る機関で看取りに対応できない場合,病院・有床診療所で必要に応じて受け入れることを求めている.そこで,医療計画では,在宅看取りを実施している診療所・病院数等を整備目標に掲げている.往診14,1883,0429,289(在支診)10,7021,27014,069(在支診以外)9,89525,000(施設)0 5,000 10,000 15,000 20,000(参考)在宅療養支援診療…訪問診療在宅看取り在宅療養支援診療所在宅療養支援診療所以外の一般診療所全4,312施設全20,597施設在宅医療サービスを実施する一般診療所の施設数100(%)0 10 20 30 40 50 60 70 80 90診療所の属性別にみた在宅医療サービスの提供量の構成比全23,358施設78.560.4(在支診)86.221.539.6(在支診以外)13.8在宅看取り(N=8,167回)往診(N=193,114回)訪問診療(N=948,728回)図5在宅医療サービスを実施する診療所数,サービス量の比較〔厚生労働省:平成26年度医療施設調査.2014より引用〕