カレントテラピー 34-7 サンプル

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10 Current Therapy 2016 Vol.34 No.7628加との関連が示されている.また,メタボリックシンドロームがNAFLDの危険因子であること,NAFLD合併が高血圧,脂質異常症,IGTなどメタボリックシンドローム各因子に対する独立した危険因子であることも報告されている7).また,睡眠時無呼吸症候群の合併にも留意が必要である1).このような肥満・生活習慣病の合併には,性・年齢による特徴があることが広く知られている8),9).当科で臨床病理学的に診断した約900例のNAFLD/NASHにおいて,肥満・生活習慣病合併の実態を性・年齢群別(若年群;独身男性を想定し30歳未満,中年群;30歳から50歳未満,高齢群;閉経後女性を想定し50歳以上)に示す(図5).若年男性例での脂質異常症,若年女性例での高度肥満,高齢女性での2型糖尿病合併が特徴と考えられた.5 わが国の慢性肝疾患におけるNAFLDの位置づけ慢性肝疾患におけるNAFLDの占める割合は,欧米の研究で,以前は20%と報告されていたが,最近26.025.2 25.227.426.627.629.3 29.4 29.5 29.0 29.331.6 31.229.631.724.824.0 24.325.3 25.5 24.9 24.526.425.0 24.6 24.6 24.123.121.7 21.81517192123252729313335平成7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 2120 ~ 60歳代男性肥満者40 ~ 60歳代女性肥満者(年)(%)図2わが国における男女別肥満者の割合〔参考文献6)より引用改変〕18.534.836.233.330.226.2051015202530354020-29昭和62年平成9年平成21年30-39 40-49 50-59 60-69 70以上(歳)(%)7.214.720.024.9 26.50510152025303540年齢20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 70以上(歳)年齢男性昭和62年平成9年(%) 女性平成21年19.3図3 性・年齢別 肥満者(BMI≧25)の割合(20歳以上)〔参考文献6)より引用改変〕