カレントテラピー 34-7 サンプル page 3/28
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カレントテラピー 34-7 サンプル
肝 移 植2014年11月4日,インド発行の肝移植の切手.意匠は手術風景を中心に,背景には恐らく病院が描かれ,左下に肝臓が描かれている.1998年にニューデリーのIndraprastha Apollo病院で,インドにおける最初の肝臓移植が行われてから15周年に当たるのを記念して発行された.インドでは生体肝移植を年間900例以上実施しており,脳死肝移植も数多く実施されている.日本と同じように,生体肝移植が圧倒的に多く,死生観などが関係しているかもしれない.現在では,小児のドミノ移植や,外国人の移植なども行われている.わが国では,肝移植は年間400例前後行われており,約9割が生体肝移植である.死体からの臓器提供数が伸びないなか,米国など海外で移植を受ける人もいる.そのなかで,インドも候補となっている.わが国では,臓器移植の斡旋業務は臓器移植ショックネットワークだけが厚生労働省の委託を受けて行っているが,臓器移植の啓発活動は十分でなく,結果として移植数は少ないままである.切手は国民に対する啓発の意味もあるため,このような切手がわが国においても発行されることを期待したい.東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授北村 聖今月の表紙July 2016Vol.34 No.7 7NAFLD/NASH研究の最前線NAFLD/NASH,肝発癌における遺伝学的素因大阪府済生会吹田病院消化器内科・副院長 島 俊英 p.60NAFLD/NASH,肝発癌の機序,病態奈良県立医科大学内科学第三講座助教 鍛治孝祐 p.66NAFLD/NASHの治験薬の開発状況横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学 留野 渉 p.72Key wordsアルコール飲酒・喫煙とNAFLD/NASHJA広島総合病院肝臓内科主任部長 兵庫秀幸 p.78NAFLD/NASHと肝発癌─ リスク因子と疫学・拾いあげ─東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン・消化器内科特任講師 建石良介 p.79NAFLD/NASHと肝外合併症京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 石破 博 p.80座談会NAFLD/NASHの診断,治療の最前線 p.82司 会 中島 淳 横浜市立大学大学院医学研究科 肝胆膵消化器病学教室主任教授出席者 伊藤義人 京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学教授 徳重克年 東京女子医科大学消化器内科教授・講座主任バックナンバー… …………………………………… p.90次号内容目次… ……………………………………… p.91国内学会スケジュール… …………………………… p.92読者アンケート… …………………………………… p.93