カレントテラピー 34-5 サンプル page 27/34
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カレントテラピー 34-5 サンプル
78 Current Therapy 2016 Vol.34 No.5488度のなかで,最も一致度の高い成分の位置をマーカの位置とする.そのため,マーカの誤認識を低減することが可能となった(図3).また,カラーI.IはモノクロI.I.と比較し,X線に対して高感度であるため,旧型よりも被ばく線量を低減させることが可能である14).上記の動体追跡装置を用いて取得された透視画像より,腫瘍近傍に留置された金属マーカの三次元位置座標を高精度に算出することが可能となり,その情報を基にした画像誘導に基づく患者セットアップおよび動体追跡照射が可能となる.また,新型動体追跡装置と組み合わせた最新鋭の医療用加速器は,X線の平坦度を担保するフラットニングフィルタを取り外すことで,高線量率で放射線照射が可能となり,放射線治療の精度を担保しつつ,治療時間を大幅に低減することが可能となった.図4に画像誘導・動体追跡照射の原理について示す.治療開始前に,医療用加速器付属の画像誘導装置を用いて,骨構造による患者セットアップを行う.次に,動体追跡装置を用いて金属マーカの三次元位X線管カラーI.I.図2画像誘導・動体追跡装置の使用可能な位置(3方向から選択可能)カラーI.I.Red成分Green成分Blue成分探索領域X線不透過マーカ一致度:90一致度:80一致度:70テンプレート画像(R)カラー画像のテンプレート画像の設定テンプレート画像(G)テンプレート画像(B)最大一致度のRの位置をマーカ位置とする図3画像誘導・動体追跡装置の金属マーカ追跡理論