カレントテラピー 34-10 サンプル

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Current Therapy 2016 Vol.34 No.10 81治療薬解説1017ロン酸,リセドロン酸,デノスマブの3剤のみである(表1).Ⅲ 男性骨粗鬆症に対する薬剤選択男性骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症と異なり,必ずしも高代謝回転状態を伴わない.すなわち,発生要因が異なるとすれば原則的には閉経後骨粗鬆症とは別に薬剤の効果を検討する必要があるといえる.表3に男性骨粗鬆症に対する薬剤のエビデンスを示す3)が,原発性骨粗鬆症に対してわが国において保険適用で使用可能な薬剤のうち,アレンドロン酸,リセドロン酸,遺伝子組換えテリパラチドの3剤のみが椎体骨折抑制効果のエビデンスを有する.また,ネットワークメタ解析による腰椎骨密度および骨折率に対する薬剤のランキング4)を図2に示す.Ⅳ ステロイド性骨粗鬆症に対する薬剤選択ステロイド性骨粗鬆症に対する薬剤の推奨度が,わが国の『ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドラ分類薬物名骨密度椎体骨折非椎体骨折大腿骨近位部骨折カルシウム薬L-アスパラギン酸カルシウムB B B Cリン酸水素カルシウム女性ホルモン薬エストリオールC C C C結合型エストロゲン#1 A A A AエストラジオールA B B C活性型ビタミンD3薬アルファカルシドールB B B CカルシトリオールB B B CエルデカルシトールA A B CビタミンK2薬メナテトレノンB B B Cビスホスホネート薬エチドロン酸A B C Cアレンドロン酸A A A Aリセドロン酸A A A Aミノドロン酸A A C Cイバンドロン酸A A B CSERMラロキシフェンA A B CバゼドキシフェンA A B Cカルシトニン薬#2 エルカトニンB B C CサケカルシトニンB B C C副甲状腺ホルモン薬テリパラチド(遺伝子組換え) A A A Cテリパラチド酢酸塩A A C C抗RANKL抗体薬デノスマブA A A Aその他イプリフラボンC C C CナンドロロンC C C C表1骨粗鬆症治療薬の有効性の評価一覧#1:骨粗鬆症は適用外#2: 疼痛に関して鎮痛作用を有し,疼痛を改善する(A)〔参考文献1)より引用〕表2 主な骨粗鬆症治療薬の閉経後または原発性骨粗鬆症における椎体骨折抑制効果のエビデンス薬剤一次予防二次予防アレンドロン酸+ +リセドロン酸ND +ミノドロン酸NA +イバンドロネートNA +ラロキシフェン+ +バゼドキシフェンND +遺伝子組換えテリパラチドNA +テリパラチド酢酸塩NA +デノスマブ+ +エルデカルシトール* ND +一次予防:既存椎体骨折なし例に対する効果二次予防:既存椎体骨折あり例に対する効果+:効果あり,NA:検討せず,ND:プラセボ,対照薬と有意差なし*:プラセボ対照ではなくアルファカルシドールとの比較