カレントテラピー 34-1 サンプル

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小児の肥満2013年にインドで発行された小児科アカデミー設立50周年記念切手.1963年に2 つの小児科関連団体が合併して,インド小児科アカデミーが設立されたことによる.意匠は,小児と聴診器をデザインしたもの.インド系の子供で,やや肥満気味かもしれない.わが国では小中学生の約10%が肥満であり,これらの児童は将来,生活習慣病に罹患する確率が高いとされている.生活習慣病はかつて成人病と呼ばれ,成人時期に罹患するものと考えられており,その対策は成人に対するものがほとんどであったが,最近では,小児期の食生活や生活スタイルに生活習慣病の原因の一部があると考えられている.そのため,今後の対策は成人だけでなく小児・児童に対するものも重要である.その対策の中心は食生活の改善と運動習慣である.偏食や高脂肪の間食を減らし,十分な運動をすること,それも家庭だけの努力でなく,地域社会が一体として取り組むことが重要である.東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授北村 聖今月の表紙January 2016Vol.34 No.1 1治療法食事,運動を主とした包括的な肥満症の治療国立病院機構京都医療センター予防医学研究室長 坂根直樹 p.63薬物療法の現状と未来宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野助教 上野浩晶 p.69外科療法岩手医科大学医学部外科学講座教授 佐々木章 p.75Key words肥満と睡眠愛知医科大学医学部睡眠科教授 塩見利明 p.81サルコペニア肥満同志社大学スポーツ健康科学部教授 石井好二郎 p.82体内時計と肥満自治医科大学医学部薬理学講座臨床薬理学部門准教授 安藤 仁 p.83肥満が引き起こすがん国立がん研究センター中央病院総合内科・歯科・がん救急科科長 大橋 健 p.84特定健診・保健指導の効果あいち健康の森健康科学総合センター健康開発部長 村本あき子 p.85座談会これからの肥満の対策と肥満症の治療 p.86司 会 宮崎 滋 結核予防会理事・総合健診推進センターセンター長出席者 津下一代 あいち健康の森健康科学総合センターセンター長    下村伊一郎 大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学教授国内学会スケジュール… …………………………… p.97バックナンバー… …………………………………… p.98次号内容目次… ……………………………………… p.99