カレントテラピー 34-1 サンプル page 25/34
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カレントテラピー 34-1 サンプル
Current Therapy 2016 Vol.34 No.1 65治療法65無を推察することができる.体重測定の習慣がなければ,「一度,朝と晩に体重計に乗ってみて下さい」と提案する.平均すると,朝と晩の体重差は500g前後であるが,よく食べたり,飲んだりする人は朝と晩で1kg以上,体重が変動する.朝と晩の体重差から,太りやすい食べ物(カレー,寿司,ラーメンなど)や痩せやすい食べ物を発見することができる(図3).平日に体重が減り,休日に体重が増加するなど,患者特有の週単位の変化の把握にも役立つ.また,体重の変化をグラフ化することにより,「見える化」することもできる.最近では,体重測定に便利なアプリなども登場しているので紹介してみてもよい.「どのくらい食べたらいいのかわからない」という人には,健康的な減量食(500 kcal)を体験してもらったり,ポーションコントロールプレートを紹介する.海外では,肥満の食事療法のひとつとしてポーションコントロールプレートが用いられている.その日本版のヘルシープレートを用いることで,有意な減量効果や血糖コントロールの改善効果が得られる(図4)8).ご飯など主食,おかず,野菜などをそれぞれの場所に盛り付けるだけで,カロリー計算をしなくても500kcal以下となる.このプレートを用いるこ玉ねぎサラダ/オリーブ油(大さじ1)ヨーグルト(200g)/ハチミツ(大さじ1)さばの味噌煮(100g)ご飯(100g)/ごま(大さじ1)豆腐(200g) 納豆(40g) ご飯(150g)豆腐ステーキ/野菜あん(100g)菜の花のおひたしいちご(120g)豚しゃぶ(50g)とグリーンアスパラのみぞれ和え大根のみそ汁1,000kcal 500kcalメニューA メニューB答え図2どちらがヘルシーなメニュー?特定の曜日に体重増加体重変化なし休日に体重増加休日に体重減少特定の曜日に体重減少①②③④⑤太る食べ物やせる食べ物朝晩普通の日図3朝晩の体重測定と1週間の変化