カレントテラピー 34-1 サンプル

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64 Current Therapy 2016 Vol.34 No.16463.6×25~30=1,590~1,689 kcalとなる.食事抜きなど,極端な食事制限を行うと,たんぱく質・ビタミン・ミネラル類が不足するため,貧血を起こしたり,骨量が低下したりする.また,筋肉量が低下すると基礎代謝が低下し,リバウンドしやすい体質となる.特に,1,200kcalを下回る場合には,鉄分・カルシウム・亜鉛などが不足する場合が多いので注意する.摂取エネルギーは,糖質×4 kcal+たんぱく質×4kcal+脂質×9kcal+アルコール×7kcalで算出される.成功するダイエットは十分なたんぱく質を摂り,糖質あるいは脂質を減じるとよい(図1).特に,代謝に関わるビタミンDやカルシウムが不足しないように留意するとよい.「何を食べたら痩せるのか?」と尋ねられることはよくある.そんな時には,2つのメニューを比較してもらい,「どちらがヘルシーなメニューだと思いますか?」と尋ねてみる(図2).健康に配慮している人はメニューAを選ぶ傾向がある.巷では健康情報が氾濫している.テレビや雑誌などの健康情報を信じて色々なものを摂り過ぎている人がいる.そういった人に対する,一番簡単な食事療法は健康にいいと勘違いしていることを止めてもらうことかもしれない.「どんなダイエットが一番やせるのか?」と質問されることもある.この疑問を解決するために4つのダイエット法が比較された5).4つのダイエット法とは,①糖質を極端に制限するAtkinsダイエット(最初の2~3カ月は炭水化物20g未満/日,その後50g/日に),逆に,②脂肪を極端に制限するOrnishダイエット(脂質10%未満,身体活動,栄養サプリメント,行動療法を併用),その中間にあたる③Zoneダイエット(たんぱく質:脂質:炭水化物のバランス=30%:30%:40%),④LEARNダイエット(炭水化物55~56%,飽和脂肪酸10%未満,エネルギー制限,運動量増加,行動修正)である.いずれのダイエット法でも1年後にある程度の減量効果が得られたが,4群間に減量の差は認められなかった.減量効果が高かったのは,食事療法のアドヒアランスであった.結局は,続けられるダイエット法をみつけることが大切なのかもしれない6).「カロリー計算は面倒」,「自分はずぼらだから続かない」と嘆く患者も多い.そういった患者には,体重測定を用いたダイエット法を提案してみるとよい7).太っている時は体重計に乗りたくない.逆に,体重計に乗りだすと,食事に気をつけるという患者の心理を利用する.まずは,「体重計は家にありますか?」と尋ねてみる.そう尋ねることで,体重測定の習慣の有たんぱく質脂質ミネラルたんぱく質脂質ビタミンミネラルビタミン糖質糖質成功するダイエット失敗するダイエット脂肪分解↓ケトン体産生↓満腹感↓減量成功たんぱく質不足ビタミン・ミネラル不足↓基礎代謝低下食後熱産生低下↓減量失敗筋肉量・骨量低下・貧血↓リバウンド図1成功するダイエット,失敗するダイエット