カレントテラピー 33-6 サンプル

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Current Therapy 2015 Vol.33 No.6 25咳嗽各論561誘発喀痰の細胞分画で好酸球比率1%,好中球61%をカットオフ値として患者を好酸球,好中球の多寡で分類する炎症サブタイプ13)研究では,好酸球,好中球の両者が増加しているmixed-granulocytic subtypeの患者では吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid:ICS)治療に抵抗性を示した(図3)14).以上より好中球の役割も注目される.炎症の持続に伴う気道リモデリングも典型的喘息と同様に気管支粘膜生検組織,CT画像のいずれにおいても存在し12),15),16),抗炎症治療の重要性が示唆される.4 カプサイシン咳受容体感受性正常,亢進の両方が報告され,ICSでは変化しな典型的喘息咳喘息p=0.08493 90無有p=0.03552 69無有p=0.0366 16無有p=0.573 3無有p=0.41104 101無有p=0.0312 3無有p=0.007428 40無有p=0.01017無有FEV1(%pred) 重症度FeNO(ppb) 喀痰好酸球(%)2040608010012014012345100200300400500-101030507090901001101201301401508070 123450102030408010012014060402000図2 典型的喘息,咳喘息における通年性鼻炎合併の臨床的意義〔参考文献8)より引用改変〕02004006008001,0001,2000 6 12 18 24(月)(mcg/日)(Repeated measures ANOVA)p<0.0001p<0.0001p<0.0001p=0.501治療開始後の時間経過吸入ステロイド薬維持量(BDP換算)Mixed granulocytic( M;eos≧1%,neu≧61%) n=11Eosinophilic( E;eos ≧1%,neu<61%) n=21Neutrophilic( N;eos<1%,neu≧61%) n=27Paucigranulocytic( P;eos<1%,neu<61%) n=19* * * *† † †‡ ‡§p<0.01 for M vs* P and †Np<0.01 for E vs ‡ P and §NSimpson JL, Gibson PG et al. Respirology 2006[13]図3咳喘息患者における治療前の喀痰炎症サブタイプと吸入ステロイド薬維持量〔参考文献14)より引用改変〕