カレントテラピー 33-4 サンプル

カレントテラピー 33-4 サンプル page 26/32

電子ブックを開く

このページは カレントテラピー 33-4 サンプル の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
カレントテラピー 33-4 サンプル

78 Current Therapy 2015 Vol.33 No.4396第12条は,不眠症状を念頭に置いての受診勧奨をしている.まず,不眠症状を理解してもらうことが苦痛の軽減の第一歩となることが示されている.寝つけない,熟睡感が乏しい,または日中の生活に好ましくない影響があると感じたときには,早めに医師,歯科医師,保健師,薬剤師など身近な専門家に相談することが大切である.適切な知識に基づいた睡眠習慣についての助言を得ることで,睡眠障害やそれに伴う精神的な苦痛の改善が期待されることを示している.薬物治療を受ける場合には,医師に指示された用法および用量を守ることや,薬剤師の服薬指導を受けて使用することが基本である.入眠治療中は,寝酒をやめることも必要となる.Ⅲ 今後の展開策定された「健康づくりのための睡眠指針2014~睡眠12箇条~」をきっかけに,国民自ら,各自の睡眠と向き合っていくことや,さまざまな健康づくり運動の現場で活用されることが期待される.このような実践を通して,今後ますます,対象となる集団に即した睡眠保健指導の手引へと発展していくことを希望する.その結果,総合的に国民の健康の増進に貢献され,健康寿命の延伸や健康格差の是正へと寄与されることが望まれる.今後の課題として,夜勤や交替制勤務などの,睡眠問題を抱える特別な集団や特殊な状況に対応できる保健指導ツール(指針やマニュアルなど)の作成も期待される.参考文献1) 厚生労働省:健康日本21(第二次).(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html)(2014年1月27日参照)2) 厚生労働省:健康づくりのための睡眠指針2014.(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042749.html)(2014年1月27日参照)