カレントテラピー 33-3 サンプル

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March 2015Vol.33 No.3 3今月の表紙ステント2013年に発行された「イスラエルの成果」と題する切手のひとつ.心筋梗塞の治療に用いられるステントを描いている.わが国ではステントによる治療は標準的なものとなっているが,この技術の開発にイスラエルがどのように関与したかは,筆者が調べた限りでは明らかにできなかった.ご存知の方がおられたらご教示いただきたい.1977年にGruentzigらによって開発された経皮経管的冠動脈形成術(PTCA)は,虚血性心疾患の治療に画期的な進歩をもたらした.しかしながら,PTCA時の拡張不十分や急性冠閉塞,慢性期の再狭窄などの問題があり,それを解決する可能性を秘めたデバイスとしてステントが登場し,その臨床的有用性が広く認識され標準的治療になった.ステントの臨床使用は,1984年にロシアのRabkinらが用いた形状記憶合金によるもの,1986年のPuel, Sigwartらの,PTCA中に発生した急性冠閉塞に対するステント移植などが嚆矢とされる.その後,血栓性閉塞や再狭窄の問題が明らかになり,アスピリンや,ワルファリン投与が行われた.これらにより血栓性閉塞は改善したものの,再狭窄の問題は依然として解決されないままであった.1991年の初め頃から始まった大規模臨床試験で,ステントの再狭窄率は,PTCAのそれに比べ有意に低率であることが明らかにされたが,内膜増殖反応がPTCAに比べて強く起こることも明らかとなり,ステント再狭窄の要因のひとつとして認識された結果,免疫抑制剤が塗布されたステントや,新しい形状のステントが開発されて現在に至っている.東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授北村 聖代替療法心房細動に対する運動療法杏林大学医学部循環器内科助教 合田あゆみ p.69治療薬解説エドキサバン国立病院機構大阪医療センター臨床研究センター長 是恒之宏 p.75Key wordsワルファリンの人種差大阪大学大学院医学系研究科循環器内科/先進心血管治療学寄附講座准教授 奥山裕司 p.82心房細動患者の死因大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座 池邉有希 p.83座談会心房細動と高齢化社会に対する対応 p.84司 会 山下武志 公益財団法人心臓血管研究所所長出席者 山根禎一 東京慈恵会医科大学循環器内科教授    大塚崇之 公益財団法人心臓血管研究所循環器内科医長国内学会スケジュール… …………………………… p.93バックナンバー… …………………………………… p.94次号内容目次… ……………………………………… p.95