カレントテラピー 33-3 サンプル page 14/36
このページは カレントテラピー 33-3 サンプル の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
カレントテラピー 33-3 サンプル
34 Current Therapy 2015 Vol.33 No.3252ライン(2013年改訂版)』では基本的にCHADS2スコアを採用しつつ,「その他のリスク」で65~74歳のリスクを評価し,女性を単独ではリスクとせずに,本邦でリスクとして指摘されている心筋症を加えている(図4)1).つまり,CHADS2スコアとCHA2DS2 -VAScスコアのよい点だけを取り込んで仕上げられている.CHADS2スコア2点以上や1点での指針が明記されていることに加え,0点の場合,その他のリスクまで調べ,それらの評価項目すべてに該当しない場合,CHA2DS2 -VAScスコアの評価方法に準じ,ワルファリン療法を行わない,もしくは抗凝固療法を行うならNOACを投与すると判断する.表1 CHADS2スコアとCHA2DS2-VAScスコアCongestive heart failureうっ血性心不全1Congestive heart failure/left ventricular dysfunctionうっ血性心不全/左室機能不全1Hypertension高血圧1Hypertension高血圧1Age ? 75 yrs年齢75歳以上1Age ? 75 yrs年齢75歳以上2Diabetes mellitus糖尿病1Diabetes mellitus糖尿病1Stroke/transient ischemic attack脳卒中/一過性脳虚血発作2Stroke/transient ischemic attack/TE脳卒中/一過性脳虚血発作/血栓塞栓症2Vascular disease(prior myocardial infarction, peripheral arterydisease or aortic plaque)血管疾患(心筋梗塞既往,末梢動脈疾患,大動脈プラーク)1Age 65?74 yrs年齢65-74歳1Sex category(i.e. female gender)性別:女性1〔参考文献4),5)より引用改変〕非弁膜症性心房細動CHADS2スコア心不全 1点高血圧 1点年齢≧75歳 1点糖尿病 1点脳梗塞やTIAの既往 2点≧2点リバーロキサバンワルファリン70歳未満 INR 2.0~3.070歳以上 INR 1.6~2.6エドキサバン*3アピキサバンダビガトラン推奨ワルファリン70歳未満 INR 2.0~3.070歳以上 INR 1.6~2.6エドキサバン*3アピキサバンリバーロキサバンダビガトラン考慮可ワルファリンINR 2.0~3.0推奨ワルファリン70歳未満 INR 2.0~3.070歳以上 INR 1.6~2.6アピキサバンリバーロキサバンエドキサバン*3ダビガトラン推奨考慮可1点その他のリスク心筋症65≦年齢≦74血管疾患*1僧帽弁狭窄症人工弁*2図4日本循環器学会『心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)』本文中と図の説明に「同等レベルの適応がある場合,新規経口抗凝固薬がワルファリンよりも望ましい」と記されている.*1:血管疾患とは心筋梗塞の既往,大動脈プラーク,および末梢動脈疾患などを指す.*2:人工弁は機械弁,生体弁をともに含む.*3:2014年9月に承認.〔参考文献1)より引用改変〕