カレントテラピー 32-9 サンプル

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Current Therapy 2014 Vol.32 No.9 9841空腹時採血が必要である.アポB - 48が主要なアポリポ蛋白である.2 VLDL(超低比重リポ蛋白)密度:0.951~1.006g/mL肝臓で合成されるコレステロールやTGを全身へ運搬し,遊離脂肪酸を筋肉や脂肪に供給する.アポB- 100が主要なアポリポ蛋白である.3 IDL(中間比重リポ蛋白)密度:1.006~1.019g/mLVLDLからLDLへ分解される際の中間代謝産物として存在する.アポB - 100が主要なアポリポ蛋白である.4 LDL(低比重リポ蛋白)密度:1.019~1.063g/mLVLDLの代謝産物でコレステロールを全身へ運搬する.アポB- 100が主要なアポリポ蛋白である.5 HDL(高比重リポ蛋白)密度:1.063~1.210g/mL末梢組織である筋肉や脂肪からコレステロールを肝臓へ輸送する.これをコレステロール逆転送という.アポA- Ⅰが主要なアポリポ蛋白である.6 Lp(a)アポリポ蛋白(a)と結合したリポ蛋白で,Lp(a)が高いと動脈硬化が促進される.アポB - 100が主要なアポリポ蛋白である.Ⅲ 外因性経路と内因性経路とコレステロール逆転送系についてリポ蛋白の代謝を理解するうえでは,外因性経路,内因性経路ならびにコレステロール逆転送系についての理解が必要である(図2).外因性経路とは,食事由来あるいは胆汁酸由来のコレステロールやTGが小腸において吸収され,さらに小腸粘膜上皮においてカイロミクロンが合成される.その際に,カイロミクロンの構成アポリポ蛋アポB-100アポB-100 HDLアポA-ⅠLCAT善玉コレステロールアポEアポC-ⅢアポC-ⅡアポA-ⅡCETP悪玉コレステロール食後のリポ蛋白アポELDLVLDL LDL HDL 図1リポ蛋白の構造表1 リポ蛋白の種類リポタンパク比重関連するアポリポ蛋白役割,特徴カイロミクロン(カイロミクロンレムナント)<0.951g/mL アポB-48 食事由来のTGを小腸から肝臓へ運搬VLDL(超低比重リポ蛋白) 0.951~1.006g/mL アポB-100肝臓で合成されるコレステロールやTGを全身へ運搬IDL(中間比重リポ蛋白) 1.006~1.019g/mL アポB-100 VLDLからLDLへ分解される際の中間代謝産物LDL(低比重リポ蛋白) 1.019~1.063g/mL アポB-100 VLDLの代謝産物でコレステロールを全身へ運搬HDL(高比重リポ蛋白) 1.063~1.210g/mL アポA-Ⅰ末梢組織である筋肉や脂肪からコレステロールを肝臓へ輸送Lp(a) アポB-100 Lp(a)が高いと動脈硬化が促進される