カレントテラピー　32-8　サンプル page 8/38

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カレントテラピー　32-8　サンプル

Current Therapy 2014 Vol.32 No.8 11高齢者救急725を採用している．ほとんど医療が行われていない入院医療費を年齢階級別に基本料と定義し，その平均の1.1倍以下を社会的入院と定義している．平たくいうと，ほとんど医療行為の行われていない入院のカットオフ値をこのように定めている．その結果，70 歳以上の入院患者のうち社会的入院患者の割合は7.5～18.4％，入院医療費に占める社会的入院患者の入院医療費の割合は6.9～23.5％，医療費計に占める社会的入院者の入院医療費の割合は3.2～10.9％であったと報告している．これは14年前の検討と比較すると半分～2 / 3ほど低く，介護保険の導入が寄与した可能性についても言及している．これには特定の地域における分析であることを考慮した解釈が必要であるが，医療リソースとセーフティネットを考えるうえでは今後も重要な問題だろう．Ⅴ 各医療圏と高齢化の現状について前項までは二次救急医療機関単位で見てきたが，こと高齢化率を勘案した地域医療体制，救急医療体制を考えるためには，医療圏ごとに分析する必要が02004006008001,0001,2001,40002004006008001,0001,2001,40002004006008001,0001,2001,40002004006008001,0001,2001,40002004006008001,0001,2001,4007,5006,0004,5003,0001,50007,5006,0004,5003,0001,50007,5006,0004,5003,0001,50007,5006,0004,5003,0001,50007,5006,0004,5003,0001,5000××□□△△○○◎◎放射線技師在院医療法許可病床時間外救急車検査技師在院図4　放射線技師・検査技師を例とした検査に対する在院体制各点は医療機関を表す．縦軸・横軸にはそれぞれ検査技師，放射線技師の在院体制をとった．◎当番日のすべての休日・夜間の時間帯で院内におり，CT検査または血液検査が可能である，○当番日のすべての休日・夜間の時間帯で院内にいる，△当番日に院内にいるが，すべての休日・夜間の時間帯ではない，□院内不在でオンコール体制あり，×院内不在でオンコール体制もなし，を表す．