カレントテラピー 32-8 サンプル

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Current Therapy 2014 Vol.32 No.8 23外傷737サイトからの入力については,設立当初から多忙な医師が行うには難点があることを指摘されていた.それは,インターネットでの入力に対する画面の反応が鈍く(設立当初は特に鈍かった),多くの時間を入力に費やす必要があったからである.このような経緯から,スタンドアローン型のデータ転送ソフトの開発がJTDBの念願であった.JTCRでは2012年6月にデータ転送ソフトを完成させ,参加登録施設であればJTDBのホームページから自由にダウンロードできるようにしている.このことにより,参加登録施設のデータ入力に関する労苦が少しでも軽減されることを望む.なお,現在のJTDBのウィークポイントは,サーバーが米国にあることである.財政的な問題はあるものの,2014年6月を目途に日本に移すことを決めた.現在の多過ぎる入力項目を整理し,合理的なものに改良するとともに,転帰などの重要項目で入力漏れがなくなるようなアラーム機能等を付与し,欠損値を減らすことでデータベースとしての質向上を目指していく予定である.参加登録施設へ洗浄データを開示し,本邦における外傷疫学研究が発展するための基盤を整えることはJTDBの重要な仕事と考える.JTDBは本邦の外傷診療の質向上に貢献することを目標としている.JTDBへの症例登録が日本外傷学会専門医制度にも取り入れられた.今後,外傷症例登録制度に参加していることが病院機能評価のひとつとして求められる時代が来るものと考える.JTDBのさらなる発展を期待する.参考文献1) Champion HR, Copes WS, Sacco WJ, et al:The Major TraumaOutcome Study:establishing national norms for traumacare. J Trauma 30:1356-1365, 19902) http://www.jtcr-jatec.org/traumabank/dataroom/dataroom.htm3) 日本外傷学会,財団法人日本自動車研究所,監訳:AIS 90Update 98 日本語対訳版.へるす出版,東京,2003