カレントテラピー　32-8　サンプル page 15/38

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カレントテラピー　32-8　サンプル

22 Current Therapy 2014 Vol.32 No.8736タベースを用いて検索（日本外傷データバンク，JTDB，Japan Trauma Data Bankのキーワードを用いた検索）し，業績をまとめている．この文献リストは，JTDBのホームページhttp://www.jtcr -jatec.org/traumabank/dataroom/dataroom.htmから自由にダウンロードできる．本邦における外傷疫学研究が今後も活発になっていくことを期待したい．ISSの重症度算出はabbreviated injury scale（AIS）のコーディングに基づく．『AIS 90 update 98の日本語対訳版』3）はJTCRが主催するAISコーディングコースの教本として使用されるなど，JTDB入力データの質向上に寄与してきた．われわれは，外傷診療の質評価においてAIS 2005の国際的な導入が進んでいることを鑑みて，アップデート版であるAIS 2005update 2008の翻訳を行った．しかしながら，AIS2015が来年公表されるという情報もある．米国のトラウマレジストリーであるNTDBあるいは本邦のJTDBのコーディングにおいては，現時点ではAIS 90update 98が用いられているが，今後を考えると情報を収集して新たなコーディングに対応できるように準備していく必要がある．JTDBの特徴のひとつであるインターネットのWeb0102030405060701 ～ 8 9 ～ 15 16 ～ 24 25 ～ 40 41 ～ 75ISSカテゴリー死亡率（％）不明N=10,250図5ISSカテゴリー別の死亡率〔参考文献2）より引用〕00.20.30.40.50.60.70.80.910.1死亡率（％）0 ～ 0.10.1 ～ 0.20.2 ～ 0.30.3 ～ 0.40.4 ～ 0.50.5 ～ 0.60.6 ～ 0.70.7 ～ 0.80.8 ～ 0.90.9 ～ 1.0計算不能Ps図6各Psカテゴリーの死亡率Psが0～0.1の群では死亡率は93.6％であったが，0.9～1.0の群では1.4％であった．Psが高くなるにつれて死亡率は減少する傾向があった（転帰欠損症例はこの分析から除外した）．n＝85,585〔参考文献2）より引用〕