カレントテラピー 32-8 サンプル

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20 Current Therapy 2014 Vol.32 No.8734時に合わせてJTDB年次報告が公表されている.現在では,JTDB独自の図表も加えられており,2013年に公表されたJTDB報告2013では2008~2012年までの95,924症例の洗浄データを用いた記述統計結果が62の図表によってまとめられている.年次報告内のデータを用いて,JTDBに登録された外傷症例の特徴を紹介する.図1 2)は登録症例の性別年齢分布であり,男性,女性ともに2峰性の分布を呈する.男性は女性よりも患者数が多く,2峰性のピークは20歳,60歳あたりにある.一方,女性のピークは20~25歳,および85~90歳あたりにある.図2 2)は受傷機転別の患者数を示しており,JTDBに登録された患者は交通事故によるものが最も多い.次いで,転倒,墜落・転落と続く.図3 2)は各部位の損傷症例数が示されている.損傷は下肢が最も多く,次いで頭部,胸部の順に多い.図4 2)は死亡症例の受傷から死亡までの期間は1日以内が多く,2~7日以内の症例を加えると75%に達し,外傷症例は転帰の決着が早いことがわかる.図5 2)はISSによるカテゴリー別の死亡率であり,ISS重症度が上昇するにつれて死亡率が上がる.図6はPsのカテゴリーによる死亡率である.黒のラインが理論上の死亡率であり,02004006008001,0001,20005101520253035404550556065707580859095100105110男性女性患者数(名)年齢(歳)図1性別年齢分布〔参考文献2)より引用〕05,00010,00015,00020,00025,00030,00035,00040,000患者数(人)交通事故転倒墜落・転落その他の鈍的,鋭的損傷刺創・切創火災/熱傷スポーツ中の事故重量物による挟圧機械による外傷その他記載なし図2受傷機転別の患者数〔参考文献2)より引用〕