カレントテラピー32-3 サンプル page 29/36
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カレントテラピー32-3 サンプル
88 Current Therapy 2014 Vol.32 No.3290能やテキスト形式でのデータ出力機能も有している.われわれはこのISPを用いて,治療抵抗性高血圧患者および循環器疾患患者におけるSASの頻度と夜間高血圧との関連の実態を評価し,ハイリスク患者を抽出することで,その結果に基づき,最適な治療を行うことを目的としたsleep pressure and disorderedbreathing in resistant hypertension and cardiovasculardisease(SPREAD)研究を2012年9月より開始した.これは,全国多施設追跡研究であり,本研究に登録された症例に対しては予後を調査し,ベースラインデータを含めて,SASの頻度と血圧サージの病態や疾患との因果関係を明らかにするものである.以下,研究概要について述べる.対象は,治療抵抗性高血圧患者(降圧薬3剤以上投与中で,外来収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧80mmHg以上)と循環器疾患(冠動脈疾患,心不全,末梢動脈疾患,大動脈解離,大動脈瘤)患者の各1,000名(計2,000名)を登録する.症例登録時に,ベースラインデータとして,年齢,身長,体重,生活習慣,合併症,既往歴と治療薬に関する情報を前述のWEBアプリから登録する.また,可能であれば,血液検査,胸部X線検査,心臓超音波検査,頸動脈超音波検査,脈波伝播速度(pulsewave velocity:PWV),中心血圧測定を実施する.追跡は1年ごとにカルテ情報もしくは郵便または電話による聴き取り調査を5年間実施する.A B図4 IT夜間家庭血圧測定システムA:家庭用低酸素トリガー血圧計の試作機 B:データ管理システムの画面例研究センター被験者自宅で就寝時測定測定後,自動転送医療施設患者ごとにデータ保存血圧データ閲覧患者データ登録CSVデータ出力貸 出返 却患者IDを設定WEBアプリFOMA回線SpO2・血圧・脈拍インターネットWEBアプリで閲覧図5ISPのシステム全体像