カレントテラピー32-3 サンプル

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Current Therapy 2014 Vol.32 No.3 65家庭血圧を用いた特殊病態へのアプローチ267は糖尿病または前糖尿病患者で,降圧治療中にもかかわらず早朝の家庭SBP血圧>135mmHgを示す高血圧患者60名(平均年齢62.6±9.4歳,男性51.7%)であった.家庭血圧<125/75mmHgを目標とし,あらかじめ定めたプロトコールに従って,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)(イルベサルタン),カルシウム拮抗薬(CCB)(アムロジピン),サイアザイド類似利尿薬(インダパミド)を1カ月ごとに順次追加併用した.治療前と,治療後6カ月時点で,血圧の評価に加えて血管内皮機能検査(flow mediated dilation:FMD),脈波伝播速度,脈波増幅係数(augmentation index:AI),尿中アルブミンの変化をみた.その結果,治療により外来血圧はSBPが128±15mmHg,DBPは83±12mmHgまで低下し,家庭早朝SBPは145±17mmHgから128±11mmHgまで低下した.家庭早朝DBPは81±11mmHgから73±9mmHg(両者ともp<.001)と有意に低下した(図3)9).外来血圧はSBP147±18mmHgから125±15mmHg(p<.001)と有意に低1101151201251301351401451506065707580850カ月6カ月0カ月6カ月0カ月6カ月0カ月6カ月(a)mmHg(c)mmHg(b)mmHg(d)mmHg外来早朝就寝前外来早朝就寝前110115120125130135140145昼間夜間24-h早朝昼間夜間24-h早朝606570758085図3外来および家庭血圧のベースラインからの変化治療前後におけるa)外来,家庭SBPの変化b)外来,家庭DBPの変化c)自由行動下SBPの変化d)自由行動下DBPの変化〔参考文献9)より引用改変〕