カレントテラピー32-3 サンプル

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Current Therapy 2014 Vol.32 No.3 49家庭血圧による高血圧治療251のイルベサルタンと,半減期数時間のロサルタンあるいはバルサルタンをクロスオーバー投与にて比較した成績では,外来診察時の血圧は同等であったが,図3に示すように,家庭血圧では朝の収縮期血圧はロサルタン/バルサルタンよりイルベサルタンのほうが低かった.したがって,ARBに関しても24時間にわたる血圧のコントロールには,血中濃度の半減期が十数時間以上であることが望ましいと思われる.腎機能や心機能が低下し,尿中ナトリウム(Na)排泄が障害されると血圧は食塩感受性の変動を示すようになり,代償的なNa排泄のため夜間においても血圧が下降せずnon -dipper型の血圧日内リズムとな200180160140120100806040200200180160140120100806040200(mmHg)(bpm)(mmHg)(bpm)朝夜p=0.022SBP DBP PR SBP DBP PRSDイルベサルタンロサルタン/バルサルタン図3イルベサルタンあるいはロサルタンかバルサルタンを投与した場合における朝と夜の家庭血圧SBP:収縮期血圧,DBP:拡張期血圧,PR:脈拍数.*** ***** ******* * ***********1801701501301109070500 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23(時)0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23(時)(mmHg)ベニジピンアムロジピン100806040血 圧脈拍数(拍/分)図2アムロジピンあるいはベニジピンを投与した場合における血圧の日内変動の比較*:p<0.05,**:p<0.01〔参考文献23)より引用改変〕