カレントテラピー 32-11 サンプル

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36 Current Therapy 2014 Vol.32 No.111088を対象としたコホート研究(大迫研究)において,日本人で頻度の高いCVDである脳卒中に注目して検討を行った.35歳以上の住民1,977名(男性731名,女性1,246名)を,約7.8年フォローした.新規の症候性脳卒中発症に対する相対危険度はeGFR>70 mL/min/ 1.73 m2と比較して,eGFR <40 mL/min/ 1.73 m2 では3.1(95%信頼区間1.24- 7.84)と高かった.Nagataら12)は,わが国においてCKDとCVD死亡の関係を解析したコホート研究を集めメタ解析を行った(図3).この検討は,コホート研究の集合であるEPOCH -JAPAN(1980~1994年に開始された前向きコホート研究,13コホート)から蛋白尿・クレアチニン測定があり,死因の特定が可能な7コホート・39,405名を対象とし,CKDとCVD死亡の関係を解析している.蛋白尿とeGFRの減少との間には相関関係はなく,蛋白尿はハザード比1.75(95%信頼区間1.44- 2.11),eGFR<45 mL/min/ 1.73 m2%30255201510015-29 30-44 45-5960-89 90-+eGFR(mL/min/1.73m2)Prevalence of CVD HistoryUP2+-/± 図22008年度特定健診受診者におけるCVD有病率〔参考文献7)より引用改変〕A)蛋白尿陽性(vs. 蛋白尿陰性) B)eGFR<60mL/min/1.73m2(vs. ≧60)First Author,Year(Reference No.)First Author,YearCohort Name Cohort Name(Reference No.)Osaki Kuriyama,2006(13) Osaki Kuriyama,2006(13)Ohasama Ohkubo,2005(14) Ohasama Ohkubo,2005(14)YKKWorkersYKKYoshita,2005(15) Workers Yoshita,2005(15)RERFCohortRERFNakanishi,2005(16) Cohort Nakanishi,2005(16)Hisayama Kubo,2003(17) Hisayama Kubo,2003(17)NIPPONDATA 80NIPPONDATA 80NIPPONDATA 90NIPPONDATA 90Ueshima,2004(18) Ueshima,2004(18)Okamura,2006(19) Okamura,2006(19)Overall(Q=4.3,I 2=0%,P=0.64)Overall(Q=2.3,I 2=0%,P=0.89)HR(95%CI) HR(95%CI)2.70(1.60,4.56) 0.98(0.48,1.99)1.31(0.25,6.81)1.68(1.17,2.40)1.56(1.30,1.87)1.58(1.02,2.44)1.57(1.39,1.77)1.70(1.35,2.14)2.25(0.48,10.44)2.29(1.74,3.01)2.43(1.55,3.83)1.76(1.28,2.42)1.38(0.75,2.54)2.03(1.72,2.41)0.00(0.00-) 0.00(0.00-)0.5 1.0 2.0 4.0 6.0Hazard Ratio0.5 1.0 2.0 4.0 6.0Hazard Ratio図3 本邦におけるCKDとCVDコホートのメタ解析〔参考文献12)より引用改変〕