カレントテラピー 31-9 サンプル

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14 Current Therapy 2013 Vol.31 No.9900のものを採用している.しかしながら,除外項目となる「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」の診断基準については差異がある.日本糖尿病学会では,「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」の診断基準は,臨床診断における糖尿病の診断基準を踏襲している(図4)3), 5).妊娠中に発見される糖代謝異常は,周産期合併症のリスクのみならず将来の糖尿病発症のリスクも高く,「糖尿病予備群」を多く含む.定期的なフォローアップが必要であり,「妊娠糖尿病」・「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」のいずれにおいても,出産後に改めて耐糖能を評価することが重要である.Ⅵ おわりに今回の改訂により,HbA1cが糖尿病診断に積極的に取り入れられて,1回の検査で糖尿病と診断される機会が増加し,より早期からの診断・治療につながることが期待される.また,わが国における多くの解析から,空腹時血糖値≧100mg/dLの場合や,HbA1c(NGSP)≧5.6%の場合には,糖尿病が存在する可能性や将来糖尿病へ進展する可能性のあるものが多く含まれていることが明らかにされており,75gOGTTによってこれらを見逃さないことが重要であると考えられる.これに対応すべく新しい診断基準では,糖尿病の疑いを否定できない人や将来糖尿病の発症リスクが高い人に対する血糖値やHbA1cの基準値が設定され,75gOGTTおよび定期的なフォローアップに関する指針が示されている(表3)3), 5).留意点としては,HbA1cを糖尿病診断に利用する場合,HbA1cのみによる診断では糖尿病を見逃す可能性が大きく,75gOGTTを含めた血糖値が糖尿病型を示すことの確認が必須である.HbA1cのみの反復検査では,糖尿病と診断できない.また,HbA1cが見かけ上低値になり得る疾患・状況がある場合には,必ず血糖値による診断を行うことが重要である.参考文献1)平成19年国民健康・栄養調査報告結果の概要.厚生労働省,2010(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou09/dl/01-kekka-01.pdf)2)平成23年国民健康・栄養調査結果の概要.厚生労働省,2013(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002q1st -att/2r9852000002q1wo.pdf)3)清野 裕,南條輝志男,田嶼尚子ほか:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 53:450-467, 20104)葛谷 健,中川昌一,佐藤 譲ほか:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 42:385-404, 19995)清野 裕,南條輝志男,田嶼尚子ほか:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版).糖尿病 55:485-504, 2012(http://www.jds.or.jp/uploads/photos/946.pdf)6)日本糖尿病学会,糖尿病関連検査の標準化に関する検討委員会:日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針.日本糖尿病学会ホームページ 重要なお知らせ:2012年9月24日(http://www.jds.or.jp/uploads/photos/947.pdf)7)平成25年度以降に実施される特定健康診査・特定保健指導における特定保健指導レベル判定値,受診勧奨判定値及びメタボリックシンドローム判定値等の取扱いについて.厚生労働省 事務連絡:平成24年11月13日(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/dl/info02i_jimu03.pdf)8)「妊娠糖尿病診断基準」変更について.日本糖尿病・妊娠学会ホームページ:2010年6月21日(http://www.dm -net.co.jp/jsdp/top/2010/06/post_10.php)