カレントテラピー 31-2サンプル

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a(%)0100b(%)1009595Survival90908585Normal blood pressure80White-coat hypertension80Sustained hypertension001,0002,0003,0004,0005,000(日)01,0002,0003,0004,0005,000(日)SurvivalDurationDuration....

a(%)0100b(%)1009595Survival90908585Normal blood pressure80White-coat hypertension80Sustained hypertension001,0002,0003,0004,0005,000(日)01,0002,0003,0004,0005,000(日)SurvivalDurationDuration図2治療中高血圧患者の血圧タイプ別の予後イタリアの一般住民を対象とした追跡研究(n=2,051,追跡期間;148カ月)診察室血圧:140/90mmHg,24時間血圧:125/79mmHgを基準に血圧タイプ別に分類.〔参考文献8)より引用改変〕1.装置上腕カフ・オシロメトリック法に基づく装置2.測定時の条件必須条件選択条件a.朝朝起床後1時間以内排尿後朝の服薬前朝食前座位1~2分安静後a.指示により夕食前,夕の服薬前,入浴前,飲酒前などb.その他適宜自覚症状のある時,休日昼間など,装置によっては深夜睡眠時測定も可b.晩就床前座位1~2分安静後3.測定回数1機会1回以上(1~3回)あまり多くの測定頻度を求めてはならない4.測定期間できるかぎり長期間5.記録すべての測定値を記録表3家庭血圧測定条件けるのは時期尚早であり,慎重に経過観察していく必要がある.3診察室外血圧をいかにして評価すべきか診察室血圧の注意事項としてはすでに表2に示した.一方,診察室外での血圧評価には,主には24時間血圧と家庭血圧の2つがある.白衣高血圧の診断には24時間血圧測定がゴールドスタンダードであるが,近年は家庭血圧で診断しているケースが多くなっている.双方は,診察室外の血圧を測定していることに変わりはないが,臨床的意義はやや異なる.家庭血圧は表3の条件下で測定された値であるため,基本的には一定の条件下(安静,姿勢一定,活動制限)での測定値である.一方,24時間血圧は自由行動下での血圧であり外的環境からのストレス(喫煙,仕事のストレスなど)の影響を受ける.明確に異なるのが,夜間血圧の評価である10).これはもちろん,24時間血圧でのみ測定可能である.近年,夜間血圧が評価できる家庭血圧計も登場し,その有用性は報告されているものの,予後予測能についてはエビデンス不足である.最近,他の時間帯の血圧値は正常でも夜間血圧だけ高い(?120/70mmHg)ケースでは臓器障害の進展および生命予後が不良であることが報告されており11),本病態に関しては家庭血圧では検出できない.さらに最近の知見では,治療抵抗性高血圧患者の血圧日内変動(昼間血圧と比較し夜間血圧がどれほど低下するか)異常は予後に結びつ12Current Therapy 2013 Vol.31 No.2124