カレントテラピー 31-2サンプル

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February 2013Vol.31 No.2 2圧受容器刺激デバイスワクチン治療代替療法済生会福岡総合病院循環器内科医長松川龍一p.75慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科特任准教授篠村裕之p.81漢方医学による高血圧治療横浜市立....

February 2013Vol.31 No.2 2圧受容器刺激デバイスワクチン治療代替療法済生会福岡総合病院循環器内科医長松川龍一p.75慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科特任准教授篠村裕之p.81漢方医学による高血圧治療横浜市立大学医学部循環器腎臓内科学准教授/神奈川県4大学FDフォーラム漢方医学ユニット石上友章p.87今月の表紙治療薬解説治療抵抗性高血圧に対する降圧薬併用療法琉球大学保健管理センター准教授崎間敦p.92治療抵抗性高血圧におけるアルドステロン拮抗薬の有用性Key words血圧変動性国際医療福祉大学三田病院内科福田誠一p.98東京女子医科大学東医療センター内科教授大塚邦明p.104仮面高血圧東北大学東北メディカル・メガバンク機構予防医学・疫学部門准教授菊谷昌浩p.105睡眠時無呼吸症候群座談会自治医科大学内科学講座循環器内科学部門永井道明p.106心血管イベントの抑制を目標とした治療戦略p.108司会石光俊彦獨協医科大学循環器内科主任教授出席者宮川政昭宮川内科小児科医院院長鈴木洋通埼玉医科大学腎臓内科教授バックナンバー………………………………………p.121次号内容目次…………………………………………p.122献血推進切手オマーンで1991年に発行された「献血推進切手」である.画面の下部にはBlood donation is national and humaneduty(献血は国家的かつ人道的な義務である)と書かれている.意匠は人から人への直接輸血であり,現在全く行われていない方法であるが,心をつなぐという意味であえて描かれたものであろう.輸血の歴史をひも解くと,1600年代から散発的に異種(動物→人間),あるいは同種(人→人)の試みが記録されているものの,概して失敗に終わっている.近代的な輸血は1900年のランドシュタイナーによる血液型の発見以降,行われるようになった.そのころは,まだ血液の凝固を防ぐ手段が発見されておらず,輸血するとすれば,切手の意匠のように,ドナーと患者を直接つなぐのが最も安全な方法であった.この方法は開発途上国では比較的最近まで行われていたが,エイズの流行以来,全く行われなくなった.1916年にランドシュタイナーがクエン酸ナトリウムによる抗凝固法を発見して以来,血液の保存が可能になり,血液銀行などによる血液の供給が可能となった.切手に描かれる医学者でランドシュタイナーは最も頻度の高いひとりであり,その理由のひとつとして,献血の呼びかけを目的とした切手が多いことにもよると思われる.東京大学医学教育国際協力研究センター教授北村聖