カレントテラピー 31-2サンプル

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治療抵抗性高血圧診療の最前線空腹時血糖(mg/dL)17.512.57.52.5-2.5-7.5-9.4-12.5-17.5C-peptide(ng/dL)2.01.51.00.50.0-0.5-1.0-1.5-2.0-2.3-2.5-3.0-3.5-4.0アブレーション(n=37)コントロー....

治療抵抗性高血圧診療の最前線空腹時血糖(mg/dL)17.512.57.52.5-2.5-7.5-9.4-12.5-17.5C-peptide(ng/dL)2.01.51.00.50.0-0.5-1.0-1.5-2.0-2.3-2.5-3.0-3.5-4.0アブレーション(n=37)コントロール(n=13)空腹時インスリン(μIU/mL)151050-5-11.6-10-15HOMA-IR(インスリン抵抗性)(ng/mL)543210-1-2-3-4-5-3.7図8腎神経アブレーションによる,3カ月後の血糖値,インスリン抵抗性(HOMA-IR)などの著明な改善〔参考文献16)より引用改変〕(%)100患者の割合806040アブレーション群14%糖尿病6%IGT51%54%コントロール群23%38%46%38%20032%試験前正常43%31%3カ月試験前糖尿病耐糖能異常(IGT)正常24%3カ月図9腎神経アブレーションによる,糖尿病患者の割合の減少と,耐糖能正常者の増加〔参考文献16より引用改変〕することが期待される.4腎神経アブレーション治療の今後の展望と問題点全身の交感神経活動の指標として,わが国では施行がむずかしいNEスピルオーバー検査の代わりに,心拍変動のスペクトル解析で得られる「低周波数成分/高周波数成分の比」を用いることがよいと思われる.現在,日本でも降圧薬治療に抵抗性の高血圧患者に対し,この新しい治療を行うべきか,興味がもたれている.名古屋市立大学の木村玄次郎教授が中心となり,日本高血圧学会と日本不整脈学会と日本心血管インターベンション治療学会の3学会合同の検討委員会が組織されて,熊谷もその委員として活動している.どんな患者なら治療で血圧が低下するかという予測因子,どんな患者には行ってはいけないか,有効性の判断の指標,Na喪失が過剰にならないかなど安全性について検討している.日本でも腎神経アブレーションの臨床試験が開始されたところである.Current Therapy 2013 Vol.31 No.218573