カレントテラピー 30-8 サンプル

カレントテラピー 30-8 サンプル page 18/28

電子ブックを開く

このページは カレントテラピー 30-8 サンプル の電子ブックに掲載されている18ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
アンジオテンシノーゲン(P)RR線維化促進炎症反応亢進レニンプロレニンブラジキニンACEACEIアンジオテンシンⅠACEキマーゼDRI不活化ペプチドアンジオテンシンⅡアルドステロンARBAT1R血管収縮細胞増殖促進線維化促....

アンジオテンシノーゲン(P)RR線維化促進炎症反応亢進レニンプロレニンブラジキニンACEACEIアンジオテンシンⅠACEキマーゼDRI不活化ペプチドアンジオテンシンⅡアルドステロンARBAT1R血管収縮細胞増殖促進線維化促進酸化ストレス炎症反応亢進Na再吸収レニン分泌抑制アルドステロン産生交感神経活性化AT2R血管拡張細胞増殖抑制線維化抑制NO産生抗酸化ストレス抗炎症MRMRBNa再吸収,K排泄血管収縮細胞増殖促進線維化促進酸化ストレス炎症反応亢進レニン分泌抑制交感神経活性化AT1R,ACEを増加図RA系カスケードおよび治療のターゲットの概略(P)RR:(プロ)レニン受容体,AT1R:アンジオテンシンⅡタイプ1型受容体,AT2R:アンジオテンシンⅡタイプ2型受容体,DRI:直接的レニン阻害薬,ACEI:アンジオテンシン変換酵素阻害薬,ARB:アンジオテンシンⅡタイプ1型受容体拮抗薬,MRB:ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬〔参考文献1)より引用〕表RA系カスケード上でのRA系抑制薬投与による効果DRIACEIARBMRB血漿レニン濃度↑↑↑↑血漿レニン活性↓↑↑↑アンジオテンシンⅠ↓↑↑↑アンジオテンシンⅡ↓↓↑↑アルドステロン↓or↑↓or↑↓or↑↑DRI:直接的レニン阻害薬,ACEI:アンジオテンシン変換酵素阻害薬,ARB:アンジオテンシンⅡタイプ1型受容体拮抗薬,MRB:ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬アルドステロン抑制も期待されているが,われわれの評価では直接的レニン阻害薬においても比較的長期の治療ではアルドステロンブレイクスルーを認める結果が得られている(論文投稿中,第55回日本腎臓学会学術総会発表).Ⅲ降圧効果,安全性アリスキレンはヒトレニンを特異的に阻害する.また血中半減期が40時間と長く,降圧効果は持続し,服薬中止後2週間経過しても降圧効果が認められる.さらに約50%がタンパクに結合せず,組織への移行性に優れている.アリスキレンは軽症から中等症の本態性高血圧患者において収縮期血圧は用量依存性に低下し,ARBのロサルタン100mgとの比較において同程度の降圧効果を認めた2).軽症から中等症高血圧患者に対し,イルベサルタンを対照薬として用いたプラセボを含む無作為二重盲検試験では,アリスキレンは用量依存性に降圧効果を示し,アリスキレン150mgとARBのイルベサルタン150mgの降圧効果はほぼ同等であった3).Aliskiren for geriatriclowering of systolic hypertension(AGELESS)4試験)では65歳以上の高血圧患者を対象にアリスキレンを主とした治療はACE阻害薬のramiprilを主とした治療よりも降圧効果が優れていることが報告された.Aliskiren study of profound antihypertensiveefficacy in hypertensive patients(ASSER-5TIVE)研究)ではアリスキレン150mgとARBのテルミサルタン40mgを2週間投与後,各々2倍量とし,10週間投与したところ,血圧は同様に減少し,さらに治療中止後7日で収縮期血圧(systolic bloodpressure:SBP)上昇はアリスキレン2.7mmHg,テルミサルタン6.5mmHgと有意にアリスキレンの上昇が少なく,テルミサルタンよりアリスキレンの降圧効果の持続性があることが示された.Aliskirenand the calcium channel blocker amlodipineCurrent Therapy 2012 Vol.30 No.882395