カレントテラピー 30-6サンプル page 17/30
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代替療法(%)0ControlChange in Weight-10-20BandingVertical-banded gastroplasty-30Gastric bypassNo.ExaminedControlBandingVertical-banded gastroplastyGastric bypass01234681015Years2,037 1,768 1,660....
代替療法(%)0ControlChange in Weight-10-20BandingVertical-banded gastroplasty-30Gastric bypassNo.ExaminedControlBandingVertical-banded gastroplastyGastric bypass01234681015Years2,037 1,768 1,660 1,553376 363 357 3281,369 1,298 1,244 1,121265 245 245 2111,4903331,0862091,2812981,00416698226789992886237746581905210810図1内科治療と外科治療Prospective study〔参考文献7)より引用改変〕and is provided solely for historical purposes.”と記載されている.アジア人は欧米人に比して,肥満に対する耐性が弱く軽度の肥満でも合併疾患を併発するため,アジア太平洋肥満外科学会(APBSS)はアジア人の手術適応を1BMI 37以上,2BMI 32以上で糖尿病をもつもの,またはそれ以外の肥満に起因する疾患を2つ以上もつものと定義している5).国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)は2011年3月に糖尿病に対する外科手術のステートメントを発表した6).それによると,1Surgery should be an accepted option in peoplewho have type 2 diabetes and a BMI of 35ormore.2Surgery should be considered as an alternativetreatment option in patients with a BMIbetween 30 and 35 when diabetes cannot beadequately controlled by optimal medical regimen,especially in the presence of othermajor cardiovascular disease risk factors.さらに,アジア人に対しては,WHOのaction cutoffpointの考えに則して,上記よりもBMIを2.5引いた数値で考えるべきとされた.Ⅳ肥満症に対する手術の効果Prospective studyにおいて病的肥満に対する手術を受けた群と,内科的治療を行った群とを比較する7)と,内科的治療群はほとんど体重減少が得られなかったが,手術群は術式による程度の違いはあるが,すべての術式で長期的な体重減少が得られた(図1).また同じ研究から,手術群の死亡率は,非手術群の死亡率より29%少なくなることがわかった.Christouら8)は後ろ向き研究ではあるが,病的肥満に対する手術により,死亡率を非手術群の9分の1にすることができたというデータを示した.またAdamsら9)は,胃バイパス術の検討で,死亡率を40%減らし,とりわけ癌による死亡率を60%,冠動脈疾患によるものを56%,糖尿病によるものを92%減らすと報告している.また胃バンディング術でも同様な死亡率の低下が報告されている10).体重の減少に関して,Buchwaldら11)によるメタアナリシスでは胃バイパス術の超過体重減少率はCurrent Therapy 2012 Vol.30 No.655775