カレントテラピー 30-5 サンプル page 8/38
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概要:
検診(1978~2005年度)開始年度検診方法受診者数大腸癌数発見率(%)早期癌比率(%)1978RS11,732160.14637.51983RS(C)10,415210.201571.4表21986FS(C)5,015150.301066.7二日人間ドックにおける大腸癌1987FS....
検診(1978~2005年度)開始年度検診方法受診者数大腸癌数発見率(%)早期癌比率(%)1978RS11,732160.14637.51983RS(C)10,415210.201571.4表21986FS(C)5,015150.301066.7二日人間ドックにおける大腸癌1987FS(I)132,836930.287480.2検診RS:硬性直腸鏡,FS:ファイバー1992 ES(I)1 9,747 31 0.32 25 80.6スコープ,ES:電子スコープ,(C):1993 ES(I)2 134,471 288 0.21 232 80.6便潜血化学法,(I)1:免疫1日法,合計204,216 464 0.23 362 78.0(I)2:免疫2日法(%)0.450.40.350.30.250.20.150.10.0501978 802468902468 2000 24(年)1978 9 80 1 2 3 4 5 6 7 8 9発見率0.4 0.05 0.12 0.14 0.07 0.14 0.21 0.23 0.3 0.26 0.31 0.321990 1 2 3 4 5 6 7 8 90.33 0.21 0.32 0.16 0.23 0.26 0.22 0.22 0.36 0.29200010.30.212 3 4 50.12 0.17 0.09 0.1図2年度別大腸癌発見率いたが,1986年にファイバースコープ,1992年には電子スコープを導入した.1993年以降は,内視鏡(SCS)とIFOBT二日法を併用した大腸癌スクリーニングを行っている.2005年度までの受診者数は延べ204,216人で,そのなかから大腸癌464例(発見率0.23%)が発見され,362例(78.0%)が早期癌であった(表2).大腸癌発見率は年々上昇傾向にあったが,1998年の0.36%をピークに急激に減少し,2005年度は0.10%であった(図2).二日人間ドックは,多くが継続受診者であり,これは繰り返し検診を行ってきた成果と考えている.SCSとIFOBTを併用した1993年度以降の成績を表3に示す.約13万人の受診者から発見された大腸癌は,SCS:220例(0.18%),IFOBT:172例(0.13%),併用では280例であった.そのうちSCS・IFOBTともに要精査となった症例が112例(40.0%),SCSのみ要精査108例(38.6%),IFOBTのみ要精査60例(21.4%)であった.すなわち,SCSのみでは21%,IFOBTのみでは39%の癌が見逃されていることになり,併用検診の有用性が示唆される.また,SCS発見癌のうちIFOBT陰性癌の頻度は早期癌51.6%,進行癌11.5%であった.壁深達度別にみると,m癌では50.0%,sm癌で23.8%,mp癌で25.0%,ss癌以上で11.1%であった.逆に,IFOBT発見癌のうちSCSで発見されなかった癌は,早期癌24.8%,進行癌51.1%であり,そのほとんどが下行結腸より深部の癌であった.さらに,各手法の精度を検討した結果,それぞれの検査で発見できなかっCurrent Therapy 2012 Vol.30 No.538511