カレントテラピー 30-5 サンプル

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出が可能となり,今後は検診への導入も進んでいく可能性がある.さらに,遺伝子診断やカプセル内視鏡の進歩も目覚ましく,今後どう展開していくのか,注目していきたい.Ⅵおわりに大腸癌は,FOBTによる検診,内視鏡....

出が可能となり,今後は検診への導入も進んでいく可能性がある.さらに,遺伝子診断やカプセル内視鏡の進歩も目覚ましく,今後どう展開していくのか,注目していきたい.Ⅵおわりに大腸癌は,FOBTによる検診,内視鏡検診のいずれにおいても検出頻度および早期癌比率が高く,その予後も良好であることから,検診の効果が十分期待できる癌と思われる.今後,大腸癌検診をさらに発展させていくためには,1精度の高い検診,2検診受診率の向上(啓発活動の強化),3精検受診率の向上(精検受診勧奨の強化),4精度の高い精査が可能な医療機関との連携,5徹底した事後管理,が不可欠である.また,検診の形態(対策型検診か任意型検診か)に応じた手法の検討,時代のニーズに応じた検診手法の導入なども考慮していく必要があると思われる.近い将来,大腸癌検診がさらに普及し,大腸癌死が減少していくことを期待したい.参考文献1)三原修一,河津佐和子,佐渡美智代ほか:免疫便潜血検査による大腸癌検診の評価.日農村医会誌44:597 -602, 19952)三原修一:大腸癌スクリーニングとその成果.medicina 40:1542-1544,20033)三原修一:大腸癌検診の現状と展望―全大腸内視鏡検査の検診における意義も含めて―.日大腸検会誌22:129-136,20054)三原修一,川島英敏:便潜血検査の定量値と陽性反応適中度について.協栄生命健康事業団研究助成論文集14:35-48,19985)三原修一,吉岡律子,築村哲人ほか:便潜血検査による大腸癌検診の限界と下部大腸内視鏡検査併用の有用性.日本がん検診断会誌7:95-98,20006)三原修一:大腸癌のスクリーニング方法.JIM 16:1020-1023,20067)金子榮藏,原田英雄,春日井達造ほか:消化器内視鏡関連の偶発症に関する第4回全国調査報告―1998年~2002年までの5年間.Gastroenterol Endosc 46:54-61,20048)日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会:消化器内視鏡ガイドライン(第3版),p64 -72,医学書院,東京,20069)三原修一:人間ドックにおけるがん検診―過去,現在,未来―.人間ドック24:30 -33,201014Current Therapy 2012 Vol.30 No.5388