カレントテラピー 30-11 サンプル page 13/36
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(%)2538年間20血管イ15ベント10発生率502121.5%917.7%17.7%15.6%12.7%11.8%糖尿病なし全糖尿病患者インスリン治療患者アスピリンクロピドグレル図2アスピリンと比較したクロピドグレルの千人あたりの年間血....
(%)2538年間20血管イ15ベント10発生率502121.5%917.7%17.7%15.6%12.7%11.8%糖尿病なし全糖尿病患者インスリン治療患者アスピリンクロピドグレル図2アスピリンと比較したクロピドグレルの千人あたりの年間血管イベント抑制数血管イベント:血管死,心筋梗塞,脳卒中,虚血もしくは出血による再入院.〔参考文献10)より引用改変〕シロスタゾールアスピリン(n=1,337)(n=1,335)症例数(%人・年)ハザード比(95%信頼区間)Log-ranktestp value00.511.52.02.5有効性評価項目主要評価項目脳卒中(脳梗塞,脳出血,くも膜下出血)82(2.76)119(3.71)0.743(0.564~0.981)0.0357副次評価項目脳梗塞72(2.43)88(2.75)0.880(0.645~1.200)0.4189虚血性脳血管障害(脳梗塞, TIA)86(2.90)103(3.21)0.898(0.675~1.194)0.4582全死亡13(0.42)13(0.39)1.072(0.497~2.313)0.8600複合二次評価項目*138(4.66)186(5.81)0.799(0.643~0.994)0.0437副次評価項目出血性合併症(脳出血,くも膜下出血,23(0.77)入院を要する出血)57(1.78)0.458(0.296~0.711)0.0004図3 CSPSⅡの成績*:脳梗塞,脳出血,くも膜下出血,TIA,狭心症,心筋梗塞,心不全,入院を要する出血.〔参考文献12)より引用改変〕べて2倍近く増加することが明らかとなっている14).アスピリンとクロピドグレルの併用療法に関してはいくつかの試験がある.脳梗塞またはTIAを対象としたManagement of Atherothrombosis withClopidogrel in High-Risk Patients(MATCH)15)と,Clopidogrel for High Atherothrombotic Risk andIschemic Stabilization, Management and Avoidance(CHARISMA)16)において,アスピリンとクロピドグレルの併用療法はそれぞれの単独療法と比較して心血管イベントを予防する効果は同等であったが,出血合併症が増加してしまった.この結果を受け,欧米のガイドラインでは長期の血管イベントの予防を目的としたアスピリンとクロピドグレルの併用療法は一般的には推奨していない.アスピリンとホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬の併用療法に関していくつかの試験もある.軽症脳梗塞またはTIA患者を対象に,アスピリンとジピリダモールの併用療法をアスピリンの単独療法と比較したEuropean Stroke Prevention Study(ESPS)-2 17)や,European/Australian Stroke Pre-40Current Therapy 2012 Vol.30 No.111140