カレントテラピー 30-1 サンプル page 20/30
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治療薬解説非糖尿病マウス(db/m)コントロール2型糖尿病マウス(db/dbマウス)Ali Val Val+Aliマクロファージ浸潤TGF-β1コラーゲンⅣネフリンスーパーオキシド(酸化ストレス)p22 phox図6 2型糖尿病マウス(db/d....
治療薬解説非糖尿病マウス(db/m)コントロール2型糖尿病マウス(db/dbマウス)Ali Val Val+Aliマクロファージ浸潤TGF-β1コラーゲンⅣネフリンスーパーオキシド(酸化ストレス)p22 phox図6 2型糖尿病マウス(db/dbマウス)におけるアリスキレンとARBの併用効果Ali:アリスキレン投与,Val:バルサルタン投与,Val+Ali:バルサルタンとアリスキレンの併用投与db/dbマウスの腎糸球体において,マクロファージ浸潤,TGF-β1発現およびコラーゲンⅣ発現の増加,ネフリンの発現低下,酸化ストレスの増加がみられた.これらの変化をアリスキレン,バルサルタンは抑制したが,両薬剤併用によりさらに抑制効果の増強がみられた.〔参考文献14)より引用改変〕キレン(300mg/日)単独投与,ロサルタン(100mg/日)単独投与,および両薬剤併用投与を9カ月間行い,心肥大抑制効果について比較検討した.アリスキレンは高血圧患者の心肥大をロサルタンと同程度(非劣性)に有意に抑制し,アリスキレンが心肥大の治療に有効であることが示された.しかしながら,アリスキレンとロサルタンの併用治療による心肥大の抑制効果は,ロサルタン単独治療による効果と有意差はみられず,心肥大治療に両薬剤を併用するメリットについては証明されなかった.この点については上述の心不全患者を対象にしたALOFT試験と結果が対照的であり,さらなる検討が必要であるが,ALLAY試験での投与期間が9カ月と短かったことが理由である可能性がある.Aliskiren Study inPost-MI patients to Reduce rEmodelling(ASPIRE)試験は,高リスクの急性心筋梗塞患者(820例)を対象に,ACE阻害薬とβ遮断薬を含む標準治療にアリスキレンを追加することが,左室リモデリングの抑制に有益であるかどうかを検討した二重盲検試験である.一次エンドポイントである左室収縮末期容積(left ventricular end - systolic volume:LVESV)(心エコーによる評価)に関して,アリスCurrent Therapy 2012 Vol.30 No.16767