カレントテラピー　29-7　サンプル page 5/28

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代替療法降圧薬あるいは脂質代謝改善薬などで尿酸低下作用のある薬東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科教授大野岩男●60治療薬解説痛風関節炎治療薬長瀬クリニック院長長瀬満夫●65尿酸生成抑制薬尿酸排泄促進薬東京....

代替療法降圧薬あるいは脂質代謝改善薬などで尿酸低下作用のある薬東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科教授大野岩男●60治療薬解説痛風関節炎治療薬長瀬クリニック院長長瀬満夫●65尿酸生成抑制薬尿酸排泄促進薬東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科助教山口雄一郎●68東京薬科大学病態生理学教室教授市田公美●73今月の表紙Key wordsメタボリックシンドローム大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学中辻秀朗●80酸性尿,尿路結石北海道社会事業協会富良野病院診療部長・尿路結石治療センター長山口聡●81痛風結節の治療座談会藤田保健衛生大学七栗サナトリウム内科教授松本美富士●82新しい高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン司会細谷龍男出席者山中寿藤森新バックナンバー次号内容目次東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科教授――――――――――●84東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長帝京大学医学部内科学教授――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●92――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●93ゼンメルワイスハンガリーの医学者Ignaz PhilippSemmelweis(1818?65)が,7月1日ブタペストのブダの富裕な商家に生まれている.ゼンメルワイスはウィーン医学全盛期のウィーン大学で学び,卒後一時産婦人科を手伝ったが,そこで産褥熱が蔓延しているのを知った.彼は原因が分娩を介助する医師の汚れた手にあると考え,手洗いを励行することでそれを実証して見せたが,頑迷な教授は受け入れなかった.感染症はもとより細菌の存在自体が知られていなかった時代である.彼の生まれるのが早すぎたのかも知れない.大学を追放された失意の彼は故郷のブタペストに暖かく迎えられ自説の正しさを証明したが,その業績を広く認められぬまま最後は精神を病み(敗血症による脳症とも)ウィーンで亡くなった.表紙の切手は1965年オーストリア発行のゼンメルワイスだが,その表情はウィーンへの恨みを滲ませているようにも見える.ブタペスト市内の立派な生家が,今は彼の記念館になっている.(新日本製鐵人事・労政部主任医長金山知新)