カレントテラピー 29-12 サンプル

カレントテラピー 29-12 サンプル page 25/42

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表2サイトカインの受容体と会合するJAKキナーゼサイトカイン受容体型サイトカイン受容体サブタイプサイトカイン受容体名受容体に会合するJAK選択的JAK1/JAK2選択的JAK2阻害剤阻害剤で抑制されるで抑制される受容体受....

表2サイトカインの受容体と会合するJAKキナーゼサイトカイン受容体型サイトカイン受容体サブタイプサイトカイン受容体名受容体に会合するJAK選択的JAK1/JAK2選択的JAK2阻害剤阻害剤で抑制されるで抑制される受容体受容体Ⅰ型CSF受容体EPO受容体JAK2??TPO受容体JAK2??G-CSF受容体JAK2TYK2??ホルモン受容体GH受容体JAK2??プロタクチン受容体JAK2??レプチン受容体JAK2??γc鎖をもつ受容体IL-2受容体JAK1JAK3?IL-15受容体JAK1JAK3?IL-4受容体JAK1JAK3?IL-13受容体JAK1JAK2TYK2??IL-7受容体JAK1JAK3?IL-9受容体JAK1JAK3?IL-21受容体JAK1JAK3?βc鎖をもつ受容体IL-3受容体JAK2??IL-5受容体JAK2??GM-CSF受容体JAK2??gp130鎖をもつ受容体IL -6受容体JAK1JAK2TYK2??IL-11受容体JAK1JAK2TYK2??IL-27受容体JAK1JAK2TYK2??IL-31受容体JAK1JAK2TYK2??IL-35受容体JAK1JAK2TYK2??LIF受容体JAK1JAK2TYK2??CNTF受容体JAK1JAK2TYK2??CT-1受容体JAK1JAK2TYK2??OSM受容体JAK1JAK2TYK2??IL12受容体β1鎖をもつ受容体IL-12受容体JAK2TYK2??IL-23受容体JAK2TYK2??Ⅱ型IL10受容体β鎖をもつ受容体IL-10受容体JAK1TYK2?IL-22受容体JAK1TYK2?IL-26受容体JAK1TYK2?IL-28受容体JAK1TYK2?IL-20受容体JAK1??IFNα/β受容体JAK1TYK2?IFNγ受容体JAK1JAK2??サイトカインの受容体に会合するJAKを示す.JAK2に選択的なキナーゼ阻害剤はJAK2がホモ二量体をとる受容体とヘテロ二量体をとる受容体のシグナルを抑制する.一方で表に示されるように選択的JAK1/JAK2阻害剤はJAKの関与するすべてのサイトカイン受容体のシグナルを抑制する.Ⅰ型:WSXWSモチーフを有するサイトカイン受容体,Ⅱ型:WSXWSモチーフをもたないサイトカイン受容体,EPO:エリスロポエチン,TPO:トロンボポエチン,G -CSF:顆粒球刺激因子,GH:成長ホルモン,IL:インターロイキン,GM -SCF:顆粒球単球刺激因子,LIF:白血病阻止因子,CNTF:毛様体神経栄養因子,CT-1:カルディオトロピン1,OSM:オンコスタチンM,IFN:インターフェロン.会合するJAKキナーゼは(http://www.cellsignal.com/reference/pathway/jakstat_ utilization.html)より引用した.の脾腫の再発がきわめて急速(数日内)であるのに,TG101348投与群では投与中断後の脾腫再発に数週間の時間を要した.薬剤の半減期の違い(INCB018424:2?3時間,TG101348:16?34時間)など,さまざまな要因が考えられるが,脾腫縮小における双方の低分子薬の作用機序が異なる可能性もある.PardananiらはINCB018424による脾腫の縮小作用はJAK1阻害によるサイトカイン産生の抑制による血管や血管新生に対するもので,TG101348による脾腫の縮小作用はJAK2V617F細胞に対する直接阻害作用であろうと考察している8).JAK2選択的であるTG101348は白血球増多や血小板増多の正常化に高い治療効果を示している.TG101348は骨髄増殖性疾患でみられるクローナル721140