カレントテラピー 29-10 サンプル

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(人)120p<0.00110052%59%対照群CRT群患者数8060レスポンダー32%30%402006%16%2クラス以上の改善1クラスの改善変化なし4%悪化2%図2MIRACLE試験(CRTによるNYHA機能分類の改善)〔参考文献9)より引用改変....

(人)120p<0.00110052%59%対照群CRT群患者数8060レスポンダー32%30%402006%16%2クラス以上の改善1クラスの改善変化なし4%悪化2%図2MIRACLE試験(CRTによるNYHA機能分類の改善)〔参考文献9)より引用改変〕(%)100Event free survival9590858075p=0.033相対リスク=0.60;95%CI(0.37, 0.96)CRT群対照群700123456Monthリスクを有する患者対照群22521420419719117970CRT群22821821320920420199図3MIRACLE試験(死亡または入院を要する心不全悪化)〔参考文献9)より引用改変〕11またCOMPANION試験)では,至適薬物療法群(n=308),CRTペースメーカ群(n=617),CRT -ICD群(n=595)の3群に無作為割付を行いフォローした.全死亡において,CRTペースメーカ群は至適薬物治療群と比較し全死亡を低下させる傾向はみられたが,有意ではなかった.一方,CRT -ICD群は,至適薬物治療群と比較して全死亡を有意に減少させた.その理由としてはCRT -ICD群で心室不整脈による突然死が予防されたことによると思われる.この結果を基に実際の臨床の現場ではCRT -ICDの使用率が高くなっている.その他の臨床試験の結果をまとめると,CRTを行うことで下記のことが証明されている.臨床的な効果として,1全死亡の改善,2心不全再入院の減少,3NYHA機能分類・QOLスコアの改善,4運動耐容能の改善(6分間歩行距離・最大酸素摂取量),が挙げられる.また,その他の検査結果として,5左室リバースリモデリング〔左室拡張終期容積(LVEDV)・左室収縮終期容積(LVESV)・左室拡張末期径(LVEDD)・左室収縮末期径(LVESD)の減少〕,6LVEFの増加,7僧帽弁逆流の減少,8BNP値の減少,が認められた.以上の結果から,CRT治療は十分な薬物療法にもかかわらずNYHA機能分類Ⅲ?Ⅳ度の心不全症状を有する低心機能(LVEF35%以下)症例で,心電図上QRS幅120?130msec以上の症例において有42922