カレントテラピー 29-10 サンプル

カレントテラピー 29-10 サンプル page 14/32

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Right AtrialLeadLeft VentricularLeadRight VentricularLead図1心臓再同期療法(CRT)Study(n randomized)NYHA QRS EF Sinus ICD ResultsPATH CHF(41)Ⅲ,Ⅳ?120? 35SRNo+MUSTIC SR(58)Ⅲ>150? 35SRNo+MUST....

Right AtrialLeadLeft VentricularLeadRight VentricularLead図1心臓再同期療法(CRT)Study(n randomized)NYHA QRS EF Sinus ICD ResultsPATH CHF(41)Ⅲ,Ⅳ?120? 35SRNo+MUSTIC SR(58)Ⅲ>150? 35SRNo+MUSTIC AF(43)Ⅲ>200*? 35AFNo+MIRACLE(453)Ⅲ,Ⅳ?130? 35SRNo+MIRACLE ICD(369)Ⅲ,Ⅳ?130? 35SRYes+CONTAK CD(490)Ⅱ-Ⅳ?120? 35SRYes+¶PATH CHFⅡ(89)Ⅲ,Ⅳ?120? 35SRBoth+MIRACLE ICDⅡ(186)Ⅱ?130? 35SRYes+¶COMPANION(1,520)Ⅲ,Ⅳ?120? 35SRBoth+CARE HF(814)Ⅲ,Ⅳ?120? 35SRNo+REVERSE(610)Ⅰ,Ⅱ?120? 40SRBoth+¶MADIT-CRT(1,820)Ⅰ,Ⅱ?130? 30SRYes+RAFT(1,792)Ⅱ,Ⅲ?120? 30SR,AFYes+RETHINQ(172)Ⅲ,Ⅳ?130? 35SRYes?表CRTの無作為比較試験*:RV paced QRS,¶:Primaryendpoint not met;key secondaryendpoints reached9MIRACLE試験)は,最適な薬物療法にもかかわらずNYHA機能分類Ⅲ?Ⅳ度のなかから重度の心不全症状を有する低心機能患者(LVEF 35%以下)で,心電図のQRS幅130msec以上を有する患者を,CRT治療群と対照群に分けた二重盲検無作為比較試験である.6カ月間のフォローアップで,CRT治療群の68%の症例でNYHA機能分類が1段階もしくは2段階以上の改善を認めたが,対照群では1段階もしくは2段階以上改善したのは38%であり,CRT治療群において有意に良好であった.さらに,6カ月間のフォローアップで死亡と心不全入院の複合エンドポイントは,CRT群において有意に良好であった.心エコーの結果として,LVEFの改善,僧房弁逆流症の減少,左室拡張末期径の減少をCRT治療群に認めた(図2?4).一方,CRT治療群のなかでも32%の症例ではNYHA機能分類の改善が得られなかった.これらの症例はノンレスポンダーとよばれ,実際の臨床上もいかにノンレスポンダーを減らすかが課題となっている.心エコーによるCRTのレスポンダーを予知しようとする試みが一時期活発に行われたが,心エコーは満足な予知能力をいまだ示していない10).Current Therapy 2011 Vol.29 No.10 41921