カレントテラピー 35-2 サンプル

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カレントテラピー 35-2 サンプル

Current Therapy 2017 Vol.35 No.2 49免疫チェックポイント阻害療法の基礎と臨床147(パクリタキセル,カルボプラチン)との併用療法の上乗せ効果を検証するランダム化比較の第Ⅲ相試験がそれぞれ組まれている(JAVELIN 100, 200)(表2).またdurvalumab(完全ヒト型抗IgG1抗体)は,ASCO2016にて進行・再発腫瘍に対するPARP阻害薬olaparibやVEGFR阻害薬cediranibとの併用療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験の中間解析にて,卵巣がんコホートのolaparib併用群10例でPR 2例とSD 2例が報告された16).その他にも初発の卵巣がんに対する標準治療との併用や進行・再発例に対する抗CTLA - 4抗体,標的病変の変化率(%)(日)-100-500501001502000 100 200 300 400 500完全奏効(2例)ニボルマブ2週間ごと点滴1年間投与追加治療なし+1年以上Hamanishi et al. ASCO 2015完全奏効の2例は無治療で無増悪生存のまま図3卵巣がんに対するニボルマブの治療効果の長期持続〔参考文献11)より引用改変〕15010011131628169 7 8 7 6 710 10 8 8 85000 250 500CA-125(U/mL)Time(days)Hamanishi et al. JCO 2015症例① 59歳 漿液性腺癌:多発骨盤リンパ節再発(ニボルマブ3mg/kg)治療前4カ月後プラチナ抵抗性卵巣がんが完全に消失30020010000 250 500CA-125(U/mL)Time(days)症例② 60歳 明細胞癌:腹膜播種再発(ニボルマブ3mg/kg)治療前4カ月後図2 ニボルマブで完全奏効したプラチナ抵抗性再発卵巣がん2 症例〔参考文献9)より引用改変〕