カレントテラピー 35-2 サンプル

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48 Current Therapy 2017 Vol.35 No.2146法(リポソーマルドキソルビシンやパクリタキセル)やPARP阻害薬との併用療法だけでなく,進行例初回治療との併用療法の治験(臨床試験)なども臨床試験登録がされている(表2).2 抗PD-L1抗体BMS - 936559(完全ヒト型IgG 4抗PD -L 1抗体)は.2012年にPD -1経路阻害薬としては最も早く治験結果が報告されたが,卵巣がん17例を含む固形腫瘍207例を対象にした第Ⅰ相試験にて,PR 1例,SD3例,奏効率5.9%であったことから(表1)14),現在,追加の検討は行われていない.Avelumab(完全ヒト型抗PD-L 1 IgG 1型抗体)は,ASCO2016にて転移性・局所進行固形がんを対象にした第Ⅰb相試験(JAVELIN study)の治療不応・再発卵巣がんコホート124例にて,PR 12例で奏効率は9.7%,疾患制御率は54%であった(表1)15).なお現在,プラチナ抵抗性再発例を対象とした2次化学療法だけではなく,未治療例に対する1次化学療法表2 卵巣がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の開発状況標的一般名治療法PhasePD- 1ペンブロリズマブ[Keytruda]初発進行症例に対する術前化療との併用療法と維持療法Ⅱsuboptimal 術後症例に対する初回プラチナベース化療との併用療法と維持療法Ⅱ再発例に対するPARP阻害薬niraparib との併用療法Ⅰ - Ⅱプラチナ抵抗性再発症例に対する化療との併用療法および維持療法Ⅱ進行再発症例に対する単剤投与Ⅱプラチナ抵抗性再発症例に対するddPTXとの併用療法Ⅱプラチナ感受性再発症例に対するチロシンキナーゼ阻害薬ACP- 196 との併用療法とACP- 196 単剤のランダム試験Ⅱ進行固形腫瘍(卵巣がん含む)を対象とした抗B 7-H 3 抗体(Enoblituzumab:MGA 271)との併用療法Ⅰ進行固形腫瘍(卵巣がん含む)に対する単剤投与Ⅱニボルマブ[Opdivo]再発症例に対するWT 1 ワクチンとの併用療法Ⅰプラチナ抵抗性再発症例に対する単剤投与ⅡPD-L 1atezolizumab(TecentriqR)プラチナ抵抗性再発症例に対する抗VEGF 阻害薬ベバシズマブ+NSAIDsとの併用療法Ⅱavelumabプラチナ抵抗性・不応症例に対するPLDとの併用療法とPLD単剤とのランダム試験Ⅲ初回プラチナベース化療との併用療法と維持療法とのランダム試験Ⅲ転移・局所進行固形腫瘍(卵巣がん含む)に対する単剤投与Ⅰdurvalumab初回高悪性度非粘液性症例に対するTC との併用療法Ⅰ - Ⅱプラチナ抵抗性再発症例に対するTLR 8 アゴニスト(VTX- 2337)との併用療法Ⅰ - Ⅱ進行・再発症例に対するPARP阻害薬olaparib もしくはVEGFR 阻害薬cediranibとの併用療法Ⅰ - Ⅱプラチナ抵抗性症例に対するTPIV 200 /huFR- 1(葉酸受容体マルチエピトープワクチン)ⅡCTLA- 4イピリムマブプラチナ感受性再発症例に対する単剤投与Ⅱtremelimumab BRCA変異再発症例に対するPARP阻害薬olaparib との併用療法Ⅰ - Ⅱtremelimumab 再発症例に対するPARP阻害薬olaparibとの併用療法もしくは単剤のランダム試験Ⅰ - ⅡPD- 1 ± CTLA- 4ニボルマブ+イピリムマブ再発症例に対する抗CTLA- 4 抗体イピリムマブとの併用もしくは単剤投与のランダム試験ⅡPD-L 1 + CTLA- 4durvalumab+tremelimumab標準治療抵抗性の固形腫瘍(卵巣がん含む)に対する抗CTLA- 4 抗体(tremelimumab)との併用療法Ⅰ固形腫瘍(卵巣がん含む)に対する初回標準治療TC との併用療法ⅠPD- 1 + IDOiニボルマブ+INCB 024360進行固形腫瘍(卵巣がん含む)に対するIDO 阻害薬INCB 024360 との併用療法Ⅰ,ⅡPD- 1 + CD 27 ニボルマブ化学療法不応性進行固形腫瘍(卵巣がん含む)を対象にしたAnti-CD 27(varlilumab)との併用療法Ⅰ,Ⅱ(著者作成)