カレントテラピー 32-5 サンプル

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Current Therapy 2014 Vol.32 No.5 63整形外科的治療477Ⅳ 関節形成術(固定術を含む)関節の構造的破壊の進行例(LarsenⅢ-Ⅳ)においては,人工関節の安定した長期成績が期待される肘,股,膝関節に対しては,人工関節が選択される.1 上肢各関節における関節形成術の適応1)肩については関節形成術が選択されることはまずない.また肘については滑膜切除とともに橈骨頭切除が行われる場合もあるが,不安定性の出現の懸念もある.2)手関節関節形成術は主として手関節の回内外,すなわち遠位撓尺関節における疼痛,可動域障害に対して行われる.Sauve-Kapandji(SK)法(図1A)が汎用される.遠位撓尺関節における,尺骨等の背側への脱臼,伸筋腱の伸筋支帯での腱鞘滑膜炎は小,環指の伸筋腱断裂の原因となり,同部での滑膜切除,伸筋腱断裂に対する腱形成とともに実施されることも多い.橈骨と手根骨が安定していれば尺骨頭切除が選択される.関節固定術は橈骨-手根関節の疼痛,不安定性が術前術前術後術後AB図2 前足部,足関節に対する手術A:前足部関節形成術右足については切除関節形成術を行った.左足母趾については骨切りにより短縮と外反矯正を行い,Ⅱ,Ⅲ趾についても短縮骨切りにより槌状変形を矯正した.B:関節固定術(人工足関節障害に対しての髄内釘による固定)20年前に施行した右人工足関節のポリエチレンの摩耗.異音を生ずるようになり再手術.外果を切除して人工関節抜去.外果を骨移植し,髄内釘により固定した.左足関節も固定術が行われている.