カレントテラピー　32-12　サンプル page 3/30

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カレントテラピー　32-12　サンプル

ヴェサリウス生誕500年December 2014Vol.32 No.1212ベルギーで2014年に発行された解剖学者ヴェサリウス生誕500年記念切手の一枚である．アンドレアス・ヴェサリウス（AndreasVesalius，1514年12月31日 ブリュッセル－1564年10月15日 ザキントス）は，解剖学者で，人体解剖で最も影響力のある本，ファブリカ（ Fabrica，1543年刊行），原語名“De humani corporis fabrica”（人体の構造）の著者である．ヴェサリウスはガレノスに代表される古代ローマからの古典的解剖学を見直し，現代人体解剖の創始者と言われている．彼は，実際の解剖で観察された事実こそが最も信頼のおける情報源との信念のもと，詳細な解剖図譜をつくり上げ，解剖学の名著となった．切手はファブリカの図版のうち静脈系を描いたものである．この詳細な図版は専門の画家によって描かれたもので，ヴェサリウスは血管系の起点は肝臓ではなく心臓であることを明らかにした．筆者はこの春，「医は仁術」展の企画に参加する機会を得たが，江戸末期の山脇東洋らの腑分けに基づく解剖図に比べても，200年近く古いものが，これほど詳細に描かれていることに今更ながら驚いた．東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授北村　聖今月の表紙治療薬解説抗血小板薬の併用療法東京都済生会中央病院内科・神経内科部長・脳卒中センターセンター長　星野晴彦 p.67新規経口抗凝固薬東京女子医科大学神経内科臨床准教授　長尾毅彦 p.71Key words不安定粥腫の診断と治療兵庫医科大学脳神経外科助教　進藤誠悟 p.76頭蓋内動脈狭窄の診療指針広南病院副院長・脳血管内科部長　古井英介 p.77座談会一過性脳虚血発作の啓発と対策 p.78司　会 内山真一郎　国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授出席者 橋本洋一郎　熊本市民病院首席診療部長・神経内科部長　　　 長谷川泰弘　聖マリアンナ医科大学神経内科教授年間総目次… ………………………………………… p.90国内学会スケジュール… …………………………… p.97バックナンバー… …………………………………… p.98次号内容目次… ……………………………………… p.99