カレントテラピー 32-1 サンプル

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12 Current Therapy 2014 Vol.32 No.112H1N1pdm09がみられており,これからインフルエンザシーズンを迎える北半球にとって注目しておく必要がある.国内で使用されているこのところのインフルエンザワクチンウイルス株はこれらを反映して以下のようになっている.A/N1N1pdm09については発生時からこれまでに抗原性の変異がないところより,2013/14シーズンに至るまで同一のウイルスタイプが用いられている.A/H3については2010/11と2011/12シーズンは同じものであるが,2012/13シーズンに変更が行われ,2013/14シーズン用にも変更が行われている.B型も同様に2010/11,2011/12シーズンはビクトリア系統の同じものが使われているが,2012/13シーズンより山形株に変更され,2013/14シーズン用は山形株のなかでの変更が行われている.・2012/13シーズンA/California /7/2009(H1N1)pdm09A/Victoria/361/2001(H3N2)B/Wisconsin/01/2010(山形系統)・2013/14シーズンA/California /7/2009(H1N1)pdm09A/Texas/50/2012(H3N2)B/Massachusetts/2/2012(山形系統)なお,国内においては地衛研において分離されたウイルスについて抗インフルエンザウイルス薬耐性ウイルスに関する分析を行っている.その集計結果では,すでに抗インフルエンザ薬としてはほぼ使用されなくなったアマンタジンを除いて,現時点で耐性ウイNumber of Specimens positive for influenza by subtype 北半球WeeksNumber of Specimens414243444546474849505152123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404120,00015,00010,0005,0000B(Lineage not determined) A(Not Subtyped)A(H3)A(H1N1)pdm09A(H1)B(Victoria lineage) A(H5)B(Yamagata lineage)2012 2013Number of Specimens positive for influenza by subtype 南半球WeeksNumber of Specimens41424344454647484950515212345678910111213141516171819202122232425262728293031323334353637383940412,0001,5001,0005000B(Lineage not determined) A(Not Subtyped)A(H3)A(H1N1)pdm09A(H1)B(Victoria lineage) A(H5)B(Yamagata lineage)2012 2013図4 WHOによる北半球・南半球別のウイルス検知状況