カレントテラピー 32-1 サンプル

カレントテラピー 32-1 サンプル page 6/34

電子ブックを開く

このページは カレントテラピー 32-1 サンプル の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
カレントテラピー 32-1 サンプル

Current Therapy 2014 Vol.32 No.1 99学センター(旧称:感染症情報センター)がこれを集計,解析,還元し,それによって地域および国内のインフルエンザの発生動向がわかるようになっている.インフルエンザ定点の約10%は検査定点として,インフルエンザ様疾患患者から得られた検体を所属する地域の衛生研究所(地衛研)に提出し,地衛研においてインフルエンザウイルスの分離同定,ウイルス遺伝子の検索などが行われる.さらに詳細な分析が国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターで行われて国内のインフルエンザウイルスの状況がまとめられる.またこれらの情報は世界保健機関(WHO)に提供され,世界のインフルエンザ情報の一部となっている.発生動向調査によるインフルエンザとは,臨床症状として1)突然の発症2)高熱3)上気道炎症状4)全身倦怠感等の全身症状のすべて満たしたものか,すべてを満たさなくとも症状からインフルエンザの疑いがありインフルエンザ迅速診断キットによりウイルス抗原の検出がなされたものとされている.また,基幹定点医療機関(全国約500カ所の病床数300以上の内科・外科医療機関)において上記の届け出基準を満たした患者のうち入院した患者について届けが行われることによって,インフルエンザの重症疾患の発生の傾向が把握されるようになった.これらの結果は,国立感染症研究所感染症疫学センターホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/from -idsc.html「インフルエンザ」)でみることができる.図1は,インフルエンザ定点からの報告に基づいた,最近10年のインフルエンザの発生動向である.わが国(および温暖地帯にある国々)では,図1でみられるように例年11~12月頃に流行のスタートがみられ,年によって1月,あるいは2月・3月のいずれかに流行のピークがある.新型インフルエンザとして登場したパンデミックは2009年5月に国内の発生がみられているが,定点報告による発生動向のうえで明らかになってきたのは同年第31週を過ぎてからであり,第47週にピークとなりその後減少している.2010年に入ってからも,そのまま報告数は減少を続け,通常のインフルエンザシーズンには発生はきわめて低かったという異例の状況であった.2011/12シーズン(2011年9月~2012年8月末まで)の流行は,通常のパターンすなわち季節性インフルエンザパターンとなっている.2012/13シーズンは,第43週以降14週連続して増加し,2013年第4週にピーク(定点当たり報告数36.44)を迎え,ピーク時の発生状況は2009年の60.00定点あたりの患者報告数50.0040.0030.0020.0010.000.001 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53(週)1312111009080706050403図1国内のインフルエンザ週別発生動向(http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/2096- weeklygraph/1644- 01flu.html)